うるう年・休日数増などの特殊要因で売上は前年を上回る
2月は、新型コロナウイルスの影響は業態、立地等によって明暗が分かれた。FF が好調な持ち帰り需要に支えられた一方、居酒屋業態は、インバウンドや宴会需要の減少から月の後半、特に政府から大規模イベントなどの自粛要請が行われた最終週以降は売上への打撃が目立った。だがうるう年の本年は2 月の日数自体が多く、また天皇誕生日で祝日が増えたなどの特殊要因とあいまって、土曜日が1 日多い曜日周りも幸いし、月間では外食全体の売上は104.8%と前年を上回った。
業態別では、ファーストフード(FF)業態の全体売上が109.8%と前年を上回った。「洋風」は、引き続き期間限定商品やお得なランチメニューの好調に加え、テイクアウト、宅配、ドライブスルーなどが好調で売上は114.0%。「和風」は、牛丼各社で電子決済の40% 還元キャンペーンが好調で、売上108.6%。「麺類」も同じく電子決済還元や肉増量メニューなど各種キャンペーンが奏功し、売上104.7%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、下旬以降、弁当の持ち帰りが伸び、売上105.8%。「その他」は「アイスクリーム」も電子決済還元など各種キャンペーンが好調で売上108.5%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上は102.0%と前年を上回った。「洋風」と「和風」は、新型コロナの影響で客数減が顕著だったものの、うるう年や休日増などの特殊要因に助けられ、月間の売上は「洋風」97.0%、「和風」96.1% の打撃にとどまった。「中華」は、餃子などのテイクアウトの好調で、売上は107.7%。
飲酒業態は、立地や客層によって新型コロナの影響に差があり、観光立地や法人の宴会需要が多い店は月後半を中心に大きな打撃を受けた。「パブ・ビアホール」は売上90.4%、「居酒屋」の売上が95.2%となった。
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