今夏7 月1日、開業当初より営業していたブラッスリー「セリーナ」をブッフェダイニング「アソシェッド」にリニューアルオープンしたのがホテル日航熊本だ。熊本を象徴する阿蘇山のAso と食材の集まる場所という意味を込めたShed を組み合わせた店舗名。建築およびデザインで数々の受賞をしている松井亮氏が設計を担当した。ロゴマークは世界的に有名なグラフィックデザイナー、アレクサンダー・ゲルマン氏がデザインした。
ホテル日航熊本(熊本市中央区)は今夏7 月1 日、レストランをリニューアルオープン、ブッフェダイニング「アソシェッド」として、開業14 年目にして新たな一歩を踏み出した。総工費約8800 万円投じた。
リニューアルに踏みきった背景にはアジアを軸としたインバウンド需要が増加、今後2020 年に向けて増加が見込まれる中で、朝食会場の強化を図る必要性があると判断した。団体客とビジネスを主体とした個人客や週末や長期休暇におけるファミリーの利用など、さまざまな客層に向けた機能を備えるとともに、食材が豊富な熊本の魅力をより多くの来館者に発信力を高めることが地域に根ざしたホテルの使命として決断した。
延べ床面積382.8㎡(うちテラスエリア27.5㎡)、席数は以前より約20 席増やし83 席とした。食材は熊本産、九州産の新鮮な食材を中心に季節に応じて国内外から取り寄せ、ライブキッチンでの料理演出など、素材を生かした「楽しむ料理」を提供する。ブッフェ以外にもアラカルトメニューも提供するなど、一律ではない個々の満足度を高められるよう配慮している。
空間はレストランのコンセプト“ 食材を楽しむ料理” と同時に“ 素材を楽しむ空間” をテーマとしていることから、古くから空間を彩る模様として自然由来の伝統的な柄であるヘリンボーンや矢羽貼りと、石や木やタイルやファブリックなどの素材の特性を組み合わせた模様を描き出している。
エントランス部分にブッフェコーナーとライブキッチンを含む10m のブッフェカウンターを配置、セントラルエリアには約50席のメインスペースを用意。落ち着いた色調の木材や大きな窓に合わせたオリジナルカーテンレースを配した。窓に面して一人でも気軽に食べられるカウンター席も設けている。セントラルエリアに隣接してテラスサイドエリア(34 席)を設け、セントラルエリアと間仕切りで仕切ることもできる。また外にあるテラス席16 席と合わせて貸切りで使用することも可能だ。仕切ることで団体客に対応した居心地を追求した空間となっている。

