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ハレクラニ沖縄レポート3その3

チーム・チーム・チーム!

2020年03月11日(水)
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チーム・チーム・チーム!
 
ハレクラニ沖縄 レポート3その3
 
沖縄のリゾートであるにもかかわらず、全国各地からスタッフが集まり、そしてそのスタッフたちがイキイキと働くハレクラニ沖縄。
前回のレポート2では、オーナーと総支配人のインタビューを通じてその秘密を探ったが、当然、各部門のマネジメントにも秘密があるはずだ。

レポート3は宿泊、料飲、調理の三部門の部門長のインタビューを通じ、ハレクラニ沖縄の職場としての魅力を探る。その第三弾は総料理長の髙橋浩史さん
強いカリナリーチームづくりを標榜し、徹底的に取り組む髙橋さんは、総料理長としては異色の存在かもしれない。

 

総料理長
髙橋浩史さん
 
 
こんな総料理長がいるのか!
 
時代は変わり、働き方は変わっても、まだ、キッチンの世界は古い体質が色濃く残るホテルも少なくない。
 
しかし、ハレクラニ沖縄の総料理長である髙橋さんは、よく業界人がイメージする総料理長とはひと味違う。
 
このインタビューの中で、何度も「サポート役・チーム力」という言葉が出てきた。
そんな髙橋さんは、部下とのコミュニケーションのために、新卒のキッチンスタッフと一緒に仕事をすることもあるという。
 
そんな総料理長、なかなかいない。いったい、どんな人物なのか?
 
髙橋さんのキャリアは、かつて一世を風靡した赤坂プリンスホテルからスタートする。お互い知らなかったそうだが、なんと吉江総支配人とは赤坂プリンスホテルの同期入社だったそう。その後、ヒルトン東京ベイやパークハイアット東京、六本木ヒルズクラブ等を経て、ザ・リッツ・カールトン東京では、再び吉江総支配人と時間をともにすることになる。髙橋さんにとって、ハレクラニ沖縄への入社の決め手となったことは、ホテルブランドや規模ではなく、何よりも一緒に働く「人」だったと言う。吉江総支配人や、同じくザ・リッツ・カールトン東京で一緒だった人材開発部長の木元貴俊さんら、かつての戦友と共に働きたいと、東京を離れハレクラニ沖縄にやってきた。
 
 
「普通のリゾートのダイニング」では終わらない
 
開業の1年前からジョインした髙橋さんの仕事は、オーナーである三井不動産と共にホテルの各レストランのコンセプトをつくることだった。ホテル内には「イノベーティブ」、「日本料理」、「ステーキ&ワイン」、「オールデイダイニング」の4つのシグネチャーレストランと1つのバーをつくり、各店舗の内装では伝統あるハレクラニ独自のエッセンスを取り入れながら、同時に沖縄の良さも取り入れた。
 
ダイニングでは一つの大きな挑戦をしている。それはイノベーティブレストラン「SHIROUX」だ。東京・外苑前にあるフレンチレストラン「フロリレージュ」にて、世界中の美食家を魅了している川手寛康氏をコンサルティングシェフとして迎え、沖縄のリゾートホテルではこれまでになかった食の体験を提供しようというのだ。

髙橋さんは、メンバーと共に食材の生産者や陶芸家のもとを訪れ、食材だけでなく器をはじめとするテーブルウエアまで厳選した。
細部にまで徹底してこだわる。
目指すところが、他にはない“新しい沖縄の食”の体験の提供だからだ。
           
 
チーム!チーム!チーム!
セクショナリズムを許さない
 
髙橋さんは、自身の仕事の役割を「強いカリナリーチームづくり」だと話す。
ホテルのカリナリーはチームプレー。
一人だけの技術が高くてもだめだし、セクショナリズムや派閥があっては、世界を代表するラグジュアリーリゾートを目標とするハレクラニ沖縄が目指す食の経験は提供できないと考えるからだ。
 
「私はあくまでもキッチンチーム全体のサポート役で、自分の色を出す必要はないのです」
 
こんなことを言う総料理長は、なかなかいない。
それだけ真剣に、髙橋さんも世界を代表するラグジュアリーリゾートを目指しているということだ。
 
そして、髙橋さんは、新卒のキッチンスタッフに混じって仕事をすることがあるという。
下ごしらえのような仕事はどうしても『作業』になりがち。それをただやらせるだけではいけない。
一緒に仕事をしながら、なぜこのような仕事が重要であるかを直接若いスタッフに伝え続ける。そういう行動が徐々に力強いチームをつくり上げる。
 
髙橋さんの目線は日本にはない。世界を代表するラグジュアリーリゾート。
その実現を目指し、髙橋さんが率いるハレクラニ沖縄のカリナリーチームは、その結束を強めながら前に進み続ける。
 
今回、レポート3はハレクラニ沖縄の宿泊・料飲・調理の部門長3名をレポートした。
皆それぞれ違う環境で育ってきたにも関わらず、どこか家族のような一体感、そして目標の共有ができていることが非常に印象的だった。
「これが、ハレクラニ伝統のオハナ(Ohana:ハワイ語で家族の意)の精神か」と気付かされる。
 
その強固な組織文化。さらに、オーナーである三井不動産のサポートで実現している労働環境の良さを見て、
ハレクラニがハワイ語で「天国にふさわしい館」を意味するそうだが、ここを訪れるお客様のみならず、ここで働く“オハナ”にとっても「天国にふさわしい館」なのだと強く感じた。
 
次回からは、実際に現場で働くスタッフのインタビューを通じて、ハレクラニ沖縄の魅力、そしてその実態を紹介していく。
 

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本レポートは全5回です。

レポート1沖縄にやってきた世界屈指のリゾート 「天国にふさわしい館」が沖縄へ

レポート2なぜハレクラニのスタッフはイキイキとしているのか? 沖縄だけでなく全国から人が集まる理由とは?

レポート3その1こんなに楽しく働くことができるホテルは他にはない。「日本一ハッピーなホテル」だと自信を持って言える。
      その2目指すは世界を代表するラグジュアリーリゾート。 若いスタッフが大きく成長できる環境がここにある。
     その3チーム・チーム・チーム!(今回)

レポート4その1 楽しく調理しないと、おいしい料理は絶対にできない。 ハレクラニ沖縄カリナリーチームの人を育てる環境づくり
     その2 「顔がやさしくなったね」 心に余裕ができ、やさしくなれる。 そんな環境がここにある。

レポート5その1 東京から沖縄へ移住! わくわくする魅力的な場所で自ら率先して動くことができるホテリエに 
     その2 「大好きな仲間がいる」ハレクラニ沖縄の理想的な環境

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