東京商工リサーチによる2015 年6月の「倒産月報」が2015 年7 月8 日に発表。全国の企業倒産件数は824件、負債総額が1268 億6100 万円となった。
倒産件数は前年同月比4.7% 減(41件減)で、3 カ月連続で前年同月を下回った。6 月度としては過去20 年間で最少だった。金融機関が中小企業のリスケ要請に応じていることや、大手輸出企業を中心とした業績拡大に牽引され景気が底上げされていることも影響した。しかし、月次ベースで3月以来(859件)以来の800 件超えで、今後の推移が期待される。
負債総額は前年同月比33.9%減(651億7600 万円減)。2 カ月連続で前年同月を下回った。負債10 億円未満の構成比が75.2%(620 件)と全体の7割を占め、依然として小規模企業の倒産が大半であった。こうしたなか、製造業が154 件(前年同月比24.1%増)で26 カ月ぶりに増加に転じた。月次で150 件を超えたのは2013 年(155 件)以来。「円安」関連倒産は24 件(前年同月25 件)、値上げを実施する商品が多くなる中で、今後の推移が注目される。「人手不足」関連倒産は32 件(同24 件)で、このうち「求人難」型は2 件だった。
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東京商工リサーチ
6 月の全国企業倒産状況—負債総額1268 億6100 万円 宿泊業5(前年比2 件減)、飲食業68(前年比5 件増)
【月刊HOTERES 2015年08月号】
2015年08月20日(木)