㈱はとバスは、「おもてなしの心」を第一に、東京観光の代名詞とも言える定期観光バス事業、ホテル事業を含む総合観光事業へとビジネスの領域を拡大。
ホテル事業においては2019 年1 月29 日、3 軒目となる「銀座キャピタルホテル萌木」を開業した。
インバウンドの急増 や、20 年の東京オリンピック・パラリンピック開催とその後のマーケットに向け、総合観光事業に取り組む思いを代表取締役社長 中村 靖氏に聞いた。
㈱はとバス
代表取締役社長
中村 靖氏
Mr. Yasushi Nakamura
1954 年生まれ。81 年東京都に入都。知事本局自治制度改革推進担当部長、産業労働局金融監理室長、交通局長、知事本局長などを歴任。2014 年9月㈱はとバス代表取締役社長に就任。現在に至る。
㈱はとバス
〒143-0006 東京都大田区平和島5-4-1 電話03-3761-8111(代表)
https://www.hatobus.co.jp/
オリ・パラ後の継続成長に
不可欠な多角経営
−−はとバスの事業構成と、その中でのホテル事業の展開について教えてください。
観光バス会社であるはとバスは1948年の創業以来、日本人、外国人問わずすべての人をおもてなしする姿勢で観光業に携わってきました。
東京を知ってもらい、楽しんでいただくことが出発点にあります。
ただ、観光バス事業には大きな波があり、時代によって変動する傾向が多分にあります。
そこで「観光」という領域において最も親和性があるホテル事業にも参入するという経営判断をしました。
その後、おかげさまで観光バス事業の実績が評価され、東京都交通局から都営の路線バスの一部を運行受託することになりました。
不動産事業については、多角化によって観光バス事業の波で受ける影響をなだらかにすることも目的の一つです。
はとバスは2018 年8 月に創業70周年を迎えましたが、その節目に合わせてビッグプロジェクトを完成させるスキームを作ってきました。
具体的な成果として、最初にお披露目することになったのが19 年1月29 日に開業した銀座キャピタルホテル萌木です。
続くプロジェクトとしては、不動産事業において、かつて観光バスの車庫であった品川駅港南口の土地を再開発し、2019 年2月6 日にオフィスビルが竣工したところです。