ホスピタリティー産業関係者に多様なデータを提供しているSTR グローバル(本社・ロンドン)は、6 月25 日、世界4 地区(対象約5 万ホテル・675 万室)における2015年5月のホテル客室3指標を発表した。なお、日本の都市、リゾート別詳細データに関するお問い合わせは、STR グローバル日本担当の石田恵氏(mishida@strglobal.com または080-3396-9092)まで。
アジア・パシフィックは稼働率のみ微増、他の2 指標は減少傾向
アジア・パシフィック全体の稼働率、客室平均単価( 以下ADR)と販売可能客室一室当たり収益(以下RevPAR)は先月に続き稼働が上昇するも、残り2 指標において減少の結果となった。
5 月のアジア・パシフィックの稼働率は68.1 %(1.4 % 増)、ADR はUSD105.54(6.9%減)、RevPAR はUSD71.84(5.7%減)だった。
今回の調査にあたり、STR グローバルのマネージングディレクターであるエリザベス・ウィンクルは次のようにコメントした。
「タイは稼働率68.3%(22.9%増)とRevPAR2151.01(20.9%増)が最も上昇しました。タイのホテルパフォーマンスは昨年に比べ改善し、特にバンコクにおいては昨年のクーデータの影響から改善の傾向が続いています。
ミャンマーは稼働率41.4%(27.4%減)とRevPARMMK69522.58(26.4%減)が急激に下落しました。新規開業による客室供給数の増加が引き続き影響しています」
主な市場動向として、稼働率はバンコクが71.6%(31.6%増)と最も上昇した。ほか、ベトナムのハノイ72.3%(22.8 % 増)、中国の三亜52.8 %(16.1%増)、タイのプーケット60.5%(14.1%増)が二ケタの上昇を見せた。大きく下落したのはベトナムのホーチミン59.1%(8.5%減)である。
ADR が最も上昇したのは大阪1万5667.06 円(24.9%増)、東京1万8345.00(12.2%増)である。反対に下落したのは香港HKD1501.49(15.6%減)。
RevPAR ではバンコクTHB2223.22(35.8%増)が最も上昇し、大阪1万4042.75 円が続く。逆に、香港HKD1181.73(21.5%減)が最も下落した。