7月17日、ロボット活用で人件費など固定コストを大幅に削減し、高い運営効率を目指すスマートホテル「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル~」が開業した。画期的なモデルで海外からのメディアもやって来るなど注目の高さが分かる同ホテルだが、その内容とはいったいどのようなものなのか?
「変なホテル」外観
二期に分かれたプロジェクト
まず、この「変なホテル」のプロジェクトは全部で二つのプロジェクトに分かれている。
東京大学生産技術研究所が進める第一期(72室)と鹿島建設が進める第二期(72室)で計144室。今回開業したのは第一期プロジェクトで第二期の二つのプロジェクト(計144室)に分かれており、今回開業するのは第一期の部分。なお、第二期の開業は2016年の予定。
今回開業する第一期のホテルの特徴は?
ロボットはどこまで活躍できるのか?
第一期で注目されるのはロボットがどこまで人手にとって代わられるのかという点であろう。同プロジェクトにはベンチャー企業から大手シャープまでさまざまな企業が参加している。
まず、フロントでは日本語・英語に対応した女性型ロボットが応対し、顔認証やチェックイン方法をゲストに説明。ゲスト自身が専用端末を操作してチェックインを行ない、ポーターを務めるロボットが荷物を運ぶ。
ポーターを務めるロボット
チェックイン前やチェックアウト後に荷物を預けたい場合は、自動でロッカーに収納するロボットが役割を果たす。
クロークロボット
部屋でゲストを迎えるのはシャープが開発した「ちゅーりーちゃん」ロボット。
話しかけると客室の消灯、目覚まし時計またはモーニングコールなどが頼める。
このほかコンシェルジュ対応もロボットが務めるほか、フロント対応に恐竜型ロボットもある。
人間の従業員は現在エンジニアを含む10数名。現状、ハウスキーピングと調理・レストランサービスは人間の従業員が務めている。