日本三名瀑・袋田滝
 
　袋田の滝は当県久慈郡大子町にある。久慈川支流の滝川上流にあたり、長さ120m、幅73m ある。日本の名勝に指定されており、華厳の滝、那智の滝とともに日本三名瀑の一つに挙げられる。地質学的には1500 万年前頃（新生代）に堆積した地層でできており、海に住む貝の化石が発見されている。1500 万年前は海であり、太平洋の海が当地まで侵入していた。
　平安時代の歌僧・西行法師は袋田の滝を見て「花もみち経緯にして 山姫の 錦織出す 袋田の瀧」と詠い、その魅力をたたえたとされる。遠くから眺めると穏やかな白いラインが、近付いて見ると滝が地面を叩きつける荒々しさを見せる。年間の観光客は100 万人を超える。
 
第2 次産業比率が高い
 
　当県の面積は6095.8㎢で全国24 位とほぼ中位に位置する。人口は294.4 万人で11 位と上位を占める。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口13.0％、生産年齢人口62.2％。老年人口24.7％となっており、高齢化は全国平均をやや下回る。県民分配所得は9.0 兆円で全国11 位と高く、近隣の栃木、群馬を上回っている。一人当たり所得は304.4万円で全国6 位とベスト10 の上位に入る。産業別では、1次産業2.0％、2 次36.0％、3 次62.0％で、全国平均と比べると2 次産業比率が高い。静岡、三重についで全国第5 位と大健闘している。一人当たり工業生産額は374.9 万円で全国7 位と上位を占める。
 
ホテル数の伸びは高い
 
　飲食店は09 年で1 万2946 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは1720 店で13.3％を占める。専門料理店は3768 店で29.1％。その中では、中華料理店が多く1432 店で11.1％を占める。次が日本料理店で1191 店、9.2％と続いている。その他、そば・うどん店は921 店（7.1％）、すし店は732 店（5.7％）ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは3031 店（23.4％）、バー･キャバレー･ナイトクラブは1652 店（12.8％）と両者あわせて36.2％と全体の4 割弱を占める。そのほか、喫茶店は661 店（5.1％）、ハンバーガーその他の飲食店は423 店（3.3％）となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は748 店ある。2012 年のホテル数は297 軒、客室数は1 万5026 室ある。90 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.3％に対して172.5％、客室数は105.1％に対して201.5％と、ともに全国平均を上回る。
 
※このほか本誌では経済的地位、年齢区分、工業統計、飲食店動向、県庁所在地の世帯あたり年間外食支出、都市別商業動向、外食チェーン出店状況、婚姻・離婚動向、各都市の人口増減率と小売販売増加率との相関、各都市の人口推移、長期商業統計、温泉地宿泊者数、ホテル・旅館数、観光・行楽活動参加率、各都市の人口一人あたり小売商品販売額を掲載しています。
 
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