来島海峡大橋
愛媛県の観光入込数は、平成28 年が2745 万人と過去最高を記録し、平成29 年はやや減少したものの約2700 万人を記録し、このところ好調である。平成28 年には、「えひめいやしの南予博」や「サイクリングしまなみ」で盛り上げ、昨年は72 回国体があるなどイベントが続いている。観光施設で利用客が多いのは、道後温泉や松山城ロープウェイ、久万高原の道の駅(天空の郷)、八幡浜などが100 万人を超す賑わいとなっているが、観光客の多さでは、今治圏域の来島海峡大橋で、平成29 年には434 万人を記録し、前年以上に増加している。この橋は、大島と今治の間約4㎞の来島海峡に架かる4.1㎞の3 つの吊り橋の総称。糸山公園展望台や大島の亀老山からみる景勝は壮大で、人気が年々高まっており、今後も集客が期待される。
人口当たり工業出荷額は全国15 位
当県の面積は5676.2㎢で全国26 位で三重県より小さく、愛知県より大きい。人口は139.4 万人で全国27 位で、山口県より大きく、滋賀県より小さい。年齢構成をみると14 歳以下の幼年人口は12.3%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は56.8%、65 歳以上の老年人口は31.0%で全国と比較すると高齢化が進んでいる。県民分配所得は3.5 兆円で全国27 位。一人当たり所得は252.0 万円であり、全国で高知県に次いで第37 位と低い。産業別構成比をみると、第1 次産業は1.9%、第2 次産業は24.9%、第3 次産業は72.3%で全国平均と比べると1産業比率が高い。工業出荷額は3.8 兆円で全国25 位。しかし、同一人当たりは273.5 万円で全国15 位と高い。
ホテル軒数・客室数とも停滞
飲食店数は14 年で6639 店。内訳をみると、食堂・レストランが574 店で8.6%、専門料理店が1512 店で22.8%を占める。その中で多いのは、日本料理店の478 店で7.2%を占める。次いで中華料理店が424 店の6.4%と続いている。そのほか、すし店が248 店(3.7%)、そば・うどん店が300 店(4.5%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1189 店(17.9%)、酒場・ビアホールは1250 店(18.8%)と、両者で36.7%を占める。以上のほか、喫茶店は1125 店(16.9%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は419 店(6.3%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は685 店である。ホテル数は15 年で163 軒、客室数は1 万98 室で、90 年からの伸び率をみると、ホテル数は全国の83.9%に対して当県は61.4%と伸び悩みである。客室数も全国の108.0%に対して当県は87.8%の伸びで平均を下回っている。
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