マカオ理工学院
ゲーミング・ティーチング&リサーチ・センター(GTRC-MPI)
教授・ダイレクター
王 長斌氏
Wang Changbin
日本に統合型リゾートが誕生したら、必要となるのが現地カジノ人材である。では、マカオはカジノ管理職やディーラーをどのように育成しているのか。その分野の第一人者であるGTRC-MPI の教授・ダイレクターである王長斌(Wang Changbin)氏に聞いた。
❍GTRC-MPI はどのような教育機関ですか。
当センターではゲーミング・レクリエーション・マネジメント分野における学術研究及び良質なゲーミング・マネジメントのプロフェッショナル及びマカオの発展に寄与できる人材の育成をミッションとするカジノ・マネジメント・コース などの各種教育課程を開講しています。現在、当センターには11 人のアカデミック・スタッフ、39 人のプロフェッショ ナル・トレイニーが所属し、指導及び研究にあたっています。
当センターが学士課程を立ち上げたのは2010-2011 年度のことです。当初の学位名はゲーミング・レクリエーション・マネジメントにおける社会科学でしたが、2016-17 年以降はゲーミング・レクリエーション・マネジメントにおける経営管理学となっています。このコースのカリキュラムには、会計、マーケティング、組織行動、法律といった幅広い経営管理 のトピックはもちろん、カジノ企業の戦略マネジメントやレクリエーション・マネジメント、カジノ関連テクノロジーといった広くカジノマネジメント領域に関する知識とスキルを身につけることができる内容を盛り込んでいます。また、同コースは学生のニーズにフレキシブルに対応できるよう、午前と午後に同じ授業を並行して開講しているのも特徴です。学生 数は毎年60 人程度です。
学士課程のほか、マカオ市民及びマカオのカジノディーラーをはじめとするゲーミング企業従業員向けのプロフェッショナル・トレーニング・コースも開講しています。資料によれば、2013 年から2017 年までの5 年間の本校のトレーニング・コース受講者数は延べ13 万人にも上ります。