プロ野球独立リーグ福島ホープス誕生
東日本大震災から4 年が経過した。福島経済はいまだ復興の途上にある。県民の希望を乗せてプロ野球独立リーグの球団が誕生した。チーム名は、震災や原発事故の影響を受けた県内の子どもたちが野球を通してたくさんの希望をもってほしいとの思いをこめて「福島ホープス」とした。2015 年はホームゲーム38 試合、ビジター35 試合、計73 試合を戦う。このシーズンの球団運営費支出は約3500 万円、入場者の消費支出は約1 億8500 万円がみこまれ、これによる経済波及効果は約5 億円に及ぶと試算されている。福島県は三春の桜など春の花の観光も終わり、夏の観光シーズンを迎えるが、子どもたちを熱くさせるスポーツの夏も震災復興にすくなからぬ役割が期待される。
第2 次産業比率が高い
当県の面積は1 万3872.8㎢で全国第3 位と広い。北海道、岩手県に次ぐ。人口は196.7 万人で20 位。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口12.6%、生産年齢人口60.8%。老年人口26.5%となっており、高齢化が進行している。県民分配所得は4.6 兆円で全国22 位。東北地方で宮城県に次いで高い。一人当たり所得は232.4 万円で全国42 位と低く、ワースト10 に入る。産業別では、1 次産業1.8%、2 次28.9%、3 次69.4%で、全国平均と比べると2 次産業比率が高く全国で16 位に入る。一人当たり工業生産額は228.6 万円で全国21 位となっている。
ホテル数の伸びは高い
飲食店は09 年で9434 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは1522 店で16.1%を占める。専門料理店は2209 店で23.4%。その中では、中華料理店が多く986 店で10.5%を占める。次が日本料理店で594 店、6.3%と続いている。その他、そば・うどん店は425 店(4. 5%)、すし店は418 店(4. 4%)ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは1810 店(19. 2%)、バー・キャバレー・ナイトクラブは2308 店(24.5%)と両者あわせて43.7%と全体の4 割強を占める。そのほか、喫茶店は484 店(5. 1%)、ハンバーガーその他の飲食店は222 店(2. 4%)となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は861 店ある。2012 年のホテル数は259 軒、客室数は1 万6313 室ある。90 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.3%に対して102.3%、客室数は105.1%に対して141.2%と、ともに全国平均を上回る。
※このほか本誌では経済的地位、年齢区分、工業統計、飲食店動向、県庁所在地の世帯あたり年間外食支出、都市別商業動向、外食チェーン出店状況、婚姻・離婚動向、各都市の人口増減率と小売販売増加率との相関、各都市の人口推移、長期商業統計、温泉地宿泊者数、ホテル・旅館数、観光・行楽活動参加率、各都市の人口一人あたり小売商品販売額を掲載しています。
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【月刊HOTERES 2015年07月号】
2015年07月02日(木)