ホスピタリティー産業関係者に多様なデータを提供しているSTR グローバル(本社・ロンドン)は、5 月29 日、世界4 地区(対象約5 万ホテル・675 万室)における2015年4月のホテル客室3指標を発表した。なお、日本の都市、リゾート別詳細データに関するお問い合わせは、STR グローバル日本担当の石田恵氏(mishida@strglobal.com または080-3396-9092)まで。
アジア・パシフィックは稼働率のみ
微増、他の2 指標は減少傾向
アジア・パシフィック全体の稼働率、客室平均単価( 以下ADR)と販売可能客室一室当たり収益(以下RevPAR)は稼働が上昇するも、残り2 指標において減少の結果となった。
4 月のアジア・パシフィックの稼働率は69.6%(1.6% 増)、ADR はUSD109.77(5.6%減)、RevPAR はUSD76.43(4.1%減)だった。
今回の調査にあたり、STR グローバルのマネージングディレクターであるエリザベス・ウィンクルは次のようにコメントした。
「日本はADR1万4598.76 円(14.3%増)、RevPAR1 万2277. 33 円(17. 4%)と最も上昇しました。稼働率も84.1%(2.7%増)と上昇し、円安の影響により、割安感のある旅先として外国人旅行客が昨年よりも増加しています。
タイは稼働率において72.4 %(14.3%増)と最も伸長し、特にバンコクでは昨年のクーデターの影響から改善の傾向が続いています」
主な市場動向として、稼働率はバンコクが稼動率70.2%(22.2%増)と最も上昇した。ほか、中国の三亜59. 9%(18. 6%増)、インドのデリー首都圏64.7%(14.7%増)が二ケタの上昇を見せた。大きく下落したのはマレーシアのクアラルンプール61.7%(12.3%減) とインドネシアのバリ56.1%(10.8%減)である。
ADR が最も上昇したのは大阪1万6914.66 円(30.9%増)、続いてインドネシアのジャカルタIDR128 万4248.63(16.3%増) である。反対に下落したのは香港HKD1623.03(10. 9%減)。
RevPAR では大阪1 万5677.41 円(34.7%増)とバンコクTHB2252.89(27.6%増)が最も上昇し、クアラルンプールMYR224.89(18.0%減)と香港HKD1328.56(14.3%減)が最も下落した。
STRグローバル
2015年4月 世界4地区と国・都市別ホテル客室指標
【月刊HOTERES 2015年06月号】
2015年06月23日(火)