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Close-up

コミュニティー空間のクリエイターが浅草ならではの“縁(えにし)”で織りなす「WIRED HOTEL」というかたち

【週刊ホテルレストラン2017年10月20日号】
2017年10月20日(金)
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WIRED HOTEL ASAKUSA  ホテルディレクター  ケニー E. ワタル氏
WIRED HOTEL ASAKUSA ホテルディレクター ケニー E. ワタル氏
カフェ・カンパニー㈱  設計デザイン部 チーフデザイナー  加藤百合子氏
カフェ・カンパニー㈱ 設計デザイン部 チーフデザイナー 加藤百合子氏

2017 年4 月1 日、東京・浅草にカフェ・カンパニー㈱が企画・運営・デザインを手掛ける「WIRED HOTEL ASAKUSA」がオープンし、約半年が過ぎた。ホテルディレクターのケニー E.ワタル氏とカフェ・カンパニー チーフデザイナーの加藤百合子氏に、経過の状況と見えてきた課題を伺った。


 浅草のローカルな情報や話題が行きかう「泊まるだけでなく街を楽しむための拠点」として、国内外を問わずさまざまなバックグラウンドを持つ人々がつながり、カフェのようなコミュニティーを体感できるホテルとしてオープン。1F はフロントとカフェ、2 階には劇場「浅草九劇(運営=㈱レプロエンタテインメント)」、3 ~ 10 階が客室(ホテルフロア、ホステルフロア混合)という構成だ。

 全体のデザインテーマは「Japanese modern & 1Mile x100Mile Crafts」。内装はモルタル、銅板、和紙、木材など異素材を絶妙なバランスで組み合わせ、床の間など和の要素もうまく取り入れている。

「内装は基本的にはシンプルに、いくつかの異素材を組み合わせています。デザインにおいてローカルコミュニティーをどう表現していくかが課題でしたが、器ひとつ、家具ひとつとってもきちんとスタッフがストーリーを語ることができるものを採用しています。まず企画段階で、ホテルから1Mileを基準に、台東区や墨田区などの周辺地域で皮革加工や染色といった伝統的な素材、企業、職人、デザイナーなどを探しましたが、探せば探すほど魅力的なものに出会えるエリアでした。レザーを使った家具や小物、染のフットスローや暖簾をはじめ、このホテルのために製作されたオリジナルのアートワークなどは、浅草で活動するアーティストや職人などに依頼し、コラボレーションしています」(加藤氏)。

 客室料金の平均は1 泊1 室1 万8000 円前後、ホステルは5000 円前後で推移しているという。外国人と日本人の比率は約8:2で、国籍はその月により変動するというから面白い。日本人はほとんどが1 泊だが、全体の平均宿泊日数は3.5 日と長めだ。

「ホステルに関しては、浅草で5000 円を超えると稼働率がかなり落ちるようですが安さだけではない魅力を伝えられればと思っています」(ケニー氏)。

 特徴的なのはベッド。ホテルカテゴリーだけでなくホステルのベッドも、スウェーデンの最高級ベッド「DUXIANA」を採用。日本初導入で話題となったが、寝心地のよさが気に入って利用するリピーターもすでにいるという。

「客室ごとに、さらに各ドミトリーにもすべてカスタムメイドで作っていただきました。なんといっても寝心地がいいと好評です。ドミトリーでも十分疲れがとれるとリピートされる日本人のビジネスマンもいらっしゃいます」(ケニー氏)。デザインだけでなく滞在や食、提案する旅の提案も「1Mile × 100mile」をキーワードの一つに掲げる。1mile は拠点を中心にふらりと立ち寄れる徒歩圏内で、100mile はちょっと足を延ばせば行くことができる多彩なスポットだ。客室には絵入りのオリジナルローカルマップ「1MILEGUIDE MAP」が置かれ、浅草周辺のカフェや飲食店、銭湯など60 を超えるショップや施設が掲載されている。掲載店舗などの詳細は1F エントランスの壁に情報カードとして配され、興味があるカードをまとめればカスタマイズしたガイドブックができあがる。スタッフはコンシェルジュのように旅のプランの相談に乗ったり、積極的にコミュニケーションをとり世話を焼いてくれる。

「壁を眺めてカードに興味を示されたお客さまには、すぐにスタッフが声をかけるようにしています。現在は、英語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語を話せる8 カ国の外国人スタッフがおります。国籍にかかわらず、おせっかいなぐらい面倒見のいいスタッフを性格重視で選んでいます」(ケニー氏)。

 1F はフロントのほか、朝の7 時から23 時まで通しで営業しているカフェ&バー「ZAKBARAN(ザックバラン)」がある。宿泊者以外も利用でき、朝食(和御膳)の提供は11時まで、12 時〜 17 時はランチやデザート、17 時以降は「江戸つまみ」などアラカルトメニューを種類豊富に用意する。すでに近隣住民に認知され時間帯にかかわらずの利用も多く、常連も少なくないという。月ごとに開催するワークショップやイベントが少しずつ定着し、イベント目的での宿泊も出てきたという。

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