東京商工リサーチによる2016 年3月の「倒産月報」が4 月8 日に発表。全国の企業倒産件数は746 件、負債総額が1758 億9900 万円となった。
倒産件数は前年同月比13.1% 減(113 件減)で、2 カ月ぶりに前年同月を下回った。3 月としては1991 年(772 件) 以来、25 年ぶりに800 件を割り込む低水準であった。金融機関が中小企業のリスケ要請に柔軟に応じていることや、大手輸出企業を中心とした業績拡大による景気の底上げなどから、件数は依然として低水準な推移が続いている。しかし、2015 年12 月以降、1 カ月ごとに前年同月比が増加と減少を交互に繰り返し、倒産減少の底止まりをうかがえることから今後の動向が注目される。
負債総額は前年同月比21.3% 減(477 億3200 万円減)。2 カ月ぶりに前年同月を下回った。負債10 億円以上の大型倒産は29 件(前年同月比25.6%減)で、5 カ月ぶりに前年同月を下回った。
産業別では10 産業のうち8 産業で前年同月を下回った。こうしたなか小売業は118 件(前年同月比6.3% 増)で4 カ月ぶりに増加した。一方で建設業は147 件(前年同月比7.5%減)で、2 カ月ぶりに前年同月を下回った。
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東京商工リサーチ
3 月の全国企業倒産状況—負債総額1758 億9900 万円
【月刊HOTERES 2016年05月号】
2016年05月20日(金)