本誌にて「旅館革新の騎手たち」を連載している東洋大学国際地域学部国際観光学科准教授・徳江順一郎氏の徳江ゼミにて、ゼミ学生の主催で同大学と大学院の卒業記念イベントが行われた。ホテルやウエディング関係者など約160 人が参集、盛大に行なわれた。
今春3 月23 日、目黒雅叙園(東京都目黒区)にて東洋大学・大学院徳江ゼミ卒業記念イベントが開催され、大学院ゼミを卒業する遠山詳子氏と周強氏に徳江順一郎准教授の手から修了証書が授与された。遠山詳子氏は、本誌にて「アカデミック対談(遠山詳胡子)」の連載するほか、東洋大学でも非常勤講師として教鞭を執るかたわら、大学院生として勉学に努めていた。
イベントに先立ち、遠山詳子氏と周強氏それぞれ10 分間、修士論文報告会を行なった。
遠山詳子氏は「ブライダル産業を軸とした地域活性化に関する考察」をテーマに論文を発表。周 強氏は「中国人富裕層を対象にした旅館のマーケティング戦略」について述べた。
パーティーでは卒業証書授与のほか、東洋大学名誉教授・井上 博文氏によるあいさつに始まり、目黒雅叙園 本中野真社長の歓迎の言葉と花束贈呈が行なわれた。
井上博文名誉教授は「卒業イベントにこんなに大勢の人たちが集まるとは思っていなかった」と160 人もが駆けつけたパーティーにおどろきの言葉を述べた。
ウエディング業界を代表して当人も東洋大大学院生として学んだ経験を持つ公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(通称BIA)専務理事 野田兼義氏や宮崎から駆けつけた遠山詳子氏の母も登壇し、娘に対するひと言では「なんでこんなになっちゃったんでしょう」と。徳江准一郎准教授へはゼミ生がお礼の言葉をのべるとともに、サプライズで手紙を渡す場面もあるなど、涙あり、笑いありの90 分であった。