外国人観光と伏見稲荷
　2015 年の来日外国人観光客は1973 万人に達し、2000 万人まであと30 万人と迫った。前年の14 年は1341 万人であり、実に600 万人の増加となった。外国人が訪問する都市は、東京と京都が圧倒的に多く、トップ2 を占める。その中でも近年、京都への外国人の人気はさらにあつくなっており、京都府の調査でも外国人旅行者は10% 以上の増加となっている。京都観光の中でも、外国人の人気スポットは訪問者数から見ると、清水寺、金閣寺、二条城、京都御所、銀閣寺といかにもお決まりの有名スポットが連なっているが、トリップアドバイザーによる「外国人人気スポット調査」によれば、外国人に人気のスポットは広島平和資料祈念館を抜いてお稲荷さんが第1 位となっている。これは駅の近くに赤い鳥居が何百本と続く風景が日本的なイメージを与えていることと、拝観料無料、24 時間開放ということ、そして稲荷山がウオーキングできることも高評価の要因ともいわれている。
 
第2 次産業比率が高い
　当県の面積は4612.2㎢で全国31 位と狭い。山梨県より大きく、和歌山県より小さい。人口は252.8 万人で13 位。新潟県より大きく、広島県より小さい。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口12.8%、生産年齢人口60.2%。老年人口27.0%となっており、高齢化が進行している。県民分配所得は7.7 兆円で全国13 位。広島県に次ぐ大きさであり、新潟県より大きい。一人当たり所得は294.9 万円で全国9 位とベスト10に入る。お隣の大阪府よりは大きいが広島県よりは小さい。産業別では、1 次産業0.4%、2 次25.7%、3 次73.1% で、全国平均と比べると2 次産業比率が高い。一人当たり工業生産額は179.8 万円で全国30 位となっている。
 
日本料理店が多い
　飲食店は09 年で1 万5824 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは1506 店で9.5% を占める。専門料理店は4099 店で25.9%。その中では、日本料理店が多く1616 店で10.2% を占める。次がその他の専門料理店で1143 店、7.2%と続いている。その他、そば・うどん店は639 店（4.0%）、すし店は504 店（3.2%）ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは2226 店（14.1%）、バー・キャバレー・ナイトクラブは3089 店（19.5%）と両者あわせて33.6% と全体の3 割強を占める。そのほか、喫茶店は2686店（17.0%）、ハンバーガーその他の飲食店は1012 店（6.4%）となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は1068 店ある。2013 年のホテル数は207 軒、客室数は2 万2820 室ある。90 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.3% に対して146.2%と大きく伸びているが、客室数は105.1% に対して103.1%と、全国平均を下回る。
 
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