東京商工リサーチによる2016 年2月の「倒産月報」が3 月8 日に発表。全国の企業倒産件数は723 件、負債総額が1635 億1600 万円となった。
倒産件数は前年同月比4.4%増(31件増)で、2015 年12 月に次いで前年同月比増加になった。3 カ月ぶりの700 件超えで、2 月としては4 年ぶりに前年を上回った。全体では金融機関が中小企業のリスケ要請に柔軟に応じていることや、大手輸出企業を中心とした業績拡大による景気の底上げなどから、件数は依然として低水準な推移が続いている。しかし最近は、2015 年12 月に特殊要因(船舶運航管理会社グループ39 社が同時に会社更生手続きを開始決定)もあって9 カ月ぶりに前年同月を上回り、当月も再び前年同月比増加に転じるなど、倒産件数に下げ止まりの兆しもうかがえる。
負債総額は前年同月比8.1%増(123億3600 万円増)。2 カ月ぶりに前年同月を上回った。負債10 億円以上の大型倒産は34 件(前年同月比6.2%増)で、4 カ月連続で前年同月を上回った。
産業別では建設業が140 件で2 カ月ぶりに前年同月を上回った。ほか、道路貨物運送業(13 件→ 21 件) や飲食業(46 件→ 61 件)などで増加した。
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東京商工リサーチ
2 月の全国企業倒産状況—負債総額1635 億1600 万円 宿泊業7(前年比1 件増)、飲食業61(前年比15 件増)
【月刊HOTERES 2016年04月号】
2016年04月15日(金)