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FROM THE PUBLISHER ——太田 進——

オールジャパンで戦え

【月刊HOTERES 2016年01月号】
2016年01月08日(金)
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 あけましておめでとうございます。
 昨年は急増する訪日外国人を主要因に、われわれホスピタリティの世界はマクロに見れば好調であったのではないかと思う。特に都市部では休む間もないくらい忙しかったというところもあったのではないだろうか。一方で、都市によってはその流れをあまり感じなかった、もしくはまったく感じられなかったというところがあるかもしれない。訪日外国人が増えているとはいえ、まだ一部の都市に集中をしているという現状、これが現在の日本の課題であり、それについては昨年末ここで書いた「Beyond Tokyo」でも触れさせていただいた。
 
 私は仕事柄海外のホテルマネジメントや経営者ともよく話をするが、海外からの日本の評価は非常に高く、参考にしたいとよく言われる。これは誇るべきものであり、今後も磨き上げてくべきものであろう。
 
 一方で、前述の通り都市間の格差は大きいし、都市部であったとしてもまだまだ海外から学べることは多くある。特に、日本から海外への情報発信は弱く、海外のジャーナリストからは「日本は情報発信が少なすぎてよくわからない」と言われることもしばしばある。また、過去にこちらでも書かせていただいたが、海外ではグローバルに配信される映画、テレビ番組、コマーシャルにホテルやそのエリアが協力をし、したたかに、積極的にプロモーションをかけている取り組みなどからは学ぶべき点は多い。
 
 多くの皆さまの当面の目標は2020 年に向けてのものであろう。しかし、長期的には今後の観光市場において訪日外国人市場が重要になってくる中で、日本の魅力が都市部や主要観光地だけではなく日本中にあるということを伝え、飽きさせないことは非常に重要になってくる。
 
 そのためには、各ホテルなどという視点はもってのほかで、エリアで、さらにはオールジャパンで戦っていくという考えが必要であり、地域の観光のトップが協力し合い、ともに考え、アクションを起こしていくべきだ。そして、それは結果として地域の観光経済のみならず、やってきた外国人がそのエリアやそこにある伝統文化や商品を気に入れば、投資につながったり、その外国人がそれを海外に発信してくれたりする可能性があるなど、地域の経済全体を押し上げることは間違いない。
 
 2016 年もわれわれは、日本の観光業界発展のために、そして皆さまのお役にたてるように、本誌での情報発信のみならずWEB やセミナーなど、さまざまな形で貢献していきたいと考えている。今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします!

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