茨城県水戸市の総合酒類メーカー・明利酒類(株)が約60年ぶりに再開したウイスキー造りにおいて、初の製品となる1年物のニューボーン「高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISH」が、世界中のウイスキーおよびスピリッツの審査を行う日本で唯一の品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2025」(以下:TWSC)洋酒部門にて金賞を受賞。
また、同部門に出品したNEW MAKE「高藏 NEW MAKE THE FIRST DROP」も銅賞を受賞。
金賞を受賞した「高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISH」は、創業160 年以上の明利酒類の知見を全て集約し、当初より酵母の量を3倍、発酵期間を倍以上にしたことで得られる洗練された味わいのニューポットを熟成させた。 明利酒類のフラッグシップ商品である、「百年梅酒」を熟成させたプラムワイン樽の原酒を中心にブレンドを構成。 香りはプラムの軽やかさ、味わいはレーズンのような甘みで始まり最後にスパイシーな味わいも感じられる。
常務取締役 加藤喬大氏は以下のように述べている。
「1952年に「世界に通じるウイスキーを」と、私の曾祖父と情熱溢れる職人達で立ち上げられた蒸留所。不慮の火災で途絶えた歴史を、志を継いで復活させました。今回初回のリリースで金賞を獲れたことは大変嬉しく、蒸留所メンバー全員で喜びを分かち合っています。またニューメイクにも個性があり、梅酒樽での熟成も独自性を追求しましたが、その中でこのような評価を頂けたことは特に嬉しく思っています。
今年は茨城県産のピート麦芽の使用、更にオリジナル酵母での醸造に挑戦します!来年2026年夏には「高藏シングルモルト」の発売を予定しているので是非ご期待ください。また現在、高藏蒸留所は高藏の魅力を伝えてくださる特約店様との打ち合わせを重ねています。ご興味を持っていただけました酒販店様は是非ご連絡をお待ちしております。」
伝統と革新の交差点に立つウイスキー「高藏」の挑戦
60年の時を経て甦った高藏蒸留所。その第一歩となる「REBORN」が、アジア最大級の品評会で金賞という栄誉に輝いたことは、単なる再出発ではなく、“新しい日本のクラフトウイスキー像”の提示だと感じます。
プラムワイン樽熟成という独自のアプローチは、明利酒類の看板商品である「百年梅酒」との文脈も美しくつながり、他にないストーリー性と味覚の個性を生み出しています。まさに、酒類メーカーとしての長い歴史と知見が結晶化した一杯。
さらに、地元茨城県産ピートの活用やオリジナル酵母による仕込みといった、次の展開にも強い期待が持てます。国産ウイスキーの次なるステージとして、明利酒類の挑戦がどこまで世界市場に爪痕を残せるのか。地方発クラフトの真価が問われる中、「高藏」はその可能性の象徴となるかもしれません。
今後の展開を、ホスピタリティ業界としても注視していきたいと思います。
ホテレス義田
高藏蒸留所ブランドサイト
https://takazo.meirishurui.com/
明利酒類(株)
TEL:029-247-6111
https://www.meirishurui.com/