株式会社三井不動産ホテルマネジメント(本社・東京都中央区)と明海大学(千葉県浦安市)は5月20日、チャリティイベントやフードロスをテーマとする産学連携プロジェクトの開始を発表した。
初開催となる同プロジェクトでは、同校のホスピタリティ・ツーリズム学部の22名が参加し、「ホテルにおけるチャリティイベント活性化」や「ホテルでのフードロス課題解決に向けた施策」をテーマに取り行う。
学生らは実地調査やイベント準備、ホテル現場でのイベント体験を通して実態を把握し、同社に対し課題解決に向けた提案を行うもの。
プロジェクト始動にあたり、4月22日に業界説明を交えた事前授業を実施。今後、年内にさまざまな授業や研究が行われ、年明けに最終発表会が行われることとなる。
同校 ホスピタリティ・ツーリズム 学部長の三輪 祥宏氏は「技術の発展等により、サービスの現場でもさまざまな障壁が崩されており、言葉の壁、性別の壁等を超えてインクルーシブであることが求められます。学生諸君には今回の身体性の壁を超えたチャリティ活動を通じて、将来につながる気づきを得てくれることを期待しております。そこで、学生が『なりたいじぶん』に必要な知識やスキル、経験の獲得に向けて三井不動産ホテルマネジメントの方々と学び、成長するために必要なサポートをしてまいります」と述べる。
同社 サステナビリティ推進室の村田 理史氏は「チャリティイベントは初めての試みとして、学生にイベント準備やホテルイベントにも参加いただきます。障がいがある方に対する就労賃金の現実や、募金活動の重要性を体験の中から感じていただきたいです。また、食品ロス削減も、食べる側の視点も含め、ホテルのビュッフェでの残渣削減を一緒に考えていきます」とコメントする。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp