外食全体の売り上げ前年比109.8%年末に向けて、消費者の外食意欲は堅調
11月はコロナ後の消費者の外食意欲が継続して回復しており、忘年会シーズンに向けて宴会需要が徐々に増加、加えてインバウンド需要も好調で、外食全体の売上は前年比、19年比ともに 100%を上回った。特に人の集まる駅前立地など繁華街の店が好調だった。しかし、引き続く物価高の中、消費者の節約志向も強まっており、一部では値下げをアピールする価格政策に戻って集客を図るところも見られた。
ファーストフード(FF)業態は好調で売上108.0%、19年比では売上121.5%。「洋風」は客数が前年を下回っているものの、期間限定メニューなどの好調と客単価の上昇で、売上は堅調で 105.2%。「和風」は冬季メニューが好調で売上 114.0%。「麺類」も同様で 113.1%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は都市中心部の店舗の好調に支えられ、売上 102.9%。「その他」はアイスクリーム、カレーともにキャンペーンメニューが好調で売上114.5%。
ファミリーレストラン (FR)業態の全体売上は112.3%、19年比 102.1%。「洋風」は、サイドメニュー、アルコール類等を値下げしたところが集客好調で売上 112.1%。「和風」はインバウンドの予約や少人数の会食が増えて売上 111.7%。「中華」は売上 114.6%、「焼き肉」は売上111.4%で好調。
パブ・居酒屋業態は、月前半の気温が高めに推移し、ビール販売が比較的好調。宴会需要が戻り始めており、法人宴会も徐々に回復し「パブ・居酒屋」の売上は 111.4%、19年比で66.5%となった。
ディナーレストラン業態では、紅葉シーズンの観光地や都市部の店はインバウンド需要もあり好調で、売上113.6%。
喫茶業態では、オフィス街や観光地などで人流が回復し、客数113.9%。
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