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2023年12月15-22日号 日本フードサービス協会 2023年10月の外食産業市場動向

日本フードサービス協会 2023年10月の外食産業市場動向

【月刊HOTERES 2023年12月号】
2023年12月21日(木)
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外食全体の売り上げ前年比108.8%穏やかな天候とインバウンドが追い風となり、回復基調続く

 10月は天候に恵まれ晴れの日が多く、人流の回復傾向が続いている。円安の影響で訪日外国人客数がコロナ禍以降で初めて 19年比を上回るなど、インバウンド需要は引き続き旺盛で、外食全体の売上は108.8%。19年比では116.6%と大幅増に見えるが、これは 19年 10月に消費増税や大型台風の直撃で売上が振るわなかったことが背景にある。また、継続的な物価高から引き続き価格改定の動きがある一方、消費者の節約志向に合わせた価格訴求型のメニュー施策も一部では見られた。

 ファーストフード業態は、全体売上は前年比 107.3%。コロナ禍前の 19年対比では 127.0%。「洋風」は前月からの季節限定メニューが好評で、売上 104.7%。

 「和風」は売上 113.2%。「麺類」は、手頃な価格帯の店では平日、夜間ともに集客好調で売上112.2%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は売上 102.5%。「その他」はアイスクリームのハロウィーンキャンペーンが好調で売上111.9%。 ファミリーレストラン(FR)業態の全体売上は前年比 110.4%、19年比 111.0%。

 「洋風」は、売上 111.3%。「和風」はインバウンド需要の高まりもあり、売上110.8%。「中華」は価格改定を行なうも客数は継続して売上111.7%。「焼き肉」は一部で店舗減・売上減が見られるものの、客単価の上昇で売上は105.1%。

 パブ・居酒屋業態は、天候が安定し、気温も高めに推移したことで、ビール販売が好調。売上は前年比112.0%、19年比で 71.4%。

 ディナーレストラン業態では、円安が続くなかで、特に観光地のインバウンド集客が好調で客数と客単価を押し上げ、売上 110.7%、19年比で103.4%。

 喫茶業態では、オフィス街や観光地などで人流が回復し、客数105.9%、客単価 108.8%、売上 115.3%。

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