一般社団法人全国旅行業協会
会長
二階 俊博 氏
2024年 年頭所感
旅行業界の再生への道筋と課題が見えてきた中で迎える新たな一年は、我が国が目指す観光立国の実現に向けて、旅行業界が飛躍する年にしなければなりません。そのためにも、事業者、旅行業協会、関連省庁などが一致団結し、同じゴールを目指して歩みを進めていくことが肝要となります。
我々、旅行業協会も持続可能な観光地域づくり、多様化する旅行ニーズへの対応、利益率の高い高付加価値商品の造成促進、観光DX化への取り組みなど、新たな旅行業界の姿を業界内外に向けて発信し旅行機運を高めるとともに、会員の皆様の力が十分に発揮できる環境の整備に努めてまいりたいと存じます。
本年2月15日には愛知県名古屋市で「第18回 国内観光活性化フォーラムinあいち」を開催いたします。本フォーラムは当協会47支部組織、全国のANTA会員ならびに観光関係の皆様が一堂に会し、開催地の愛知県への送客を促進するとともに、国内旅行および地域観光のさらなる需要拡大を図ることを目的とした大会となります。本フォーラムが旅行業界の活性化を導く、実り大きいものとなるよう全力を尽くしてまいります。
さらに、海外旅行やインバウンドの国際往来につきましても、近隣諸国を中心により活発な交流が行われるよう取り組んでまいります。私はかねてから「観光は平和産業」と申し述べておりますが、国際交流が盛んになることで、お互いの国への理解が深まり、国民同士の絆が結ばれ、新たな観光需要が生み出されることとなります。
観光が明るくなれば世の中は必ず明るくなります。これまで培ってきた長年の経験と英知を結集して、全国各地の元気を取り戻すべくANTA会員一丸となり、我が国の観光産業がさらなる飛躍を遂げる元年となるよう、総力を挙げて共に奮起してまいりましょう。