札幌市内ホテル連絡協議会
代表幹事
金森 淳司 氏
観光人材の育成で地域貢献
コロナ禍を契機としてこれまでとは異なる旅行ニーズや、持続性への意識の高まりなどの変化が生まれ、業界全体でこうした変化への対応が求められると感じています。
昨年9月札幌市でアジア初めてとなる「アドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)」が64の国・地域から旅行会社やメディア、行政など750人が参加して開催され北海道内各地での体験ツアーも行われました。今まで以上に海外における北海道、札幌の知名度が向上してコロナ禍前とは違った客層の広がりで国内外からの誘客に期待が膨らみます。
2024年はアジア圏に加え欧州諸国からの旅行者も増加することが予想され、受け入れ環境整備として多様な文化に対応する取り組みを進めていかなければなりません。
北海道観光の魅力のひとつである「食」を提供するホテルとしても、地域の食文化を発信し続けると同時に、ベジタリアンやヴィーガン、グルテンフリー、ハラールなど様々な食のニーズへの対応が求められることになります。多様な食習慣に対応するメニュー作成を含め、多様な文化へ対応するスタッフの研修など、ホテル業界のみならず地域全体で進めていく必要があります。
札幌は北海道観光の玄関口でもあり旅行目的地としてイメージアップに繋がるよう、札幌市内のホテルが協力して行政・観光関連団体との連携を図り、持続可能な観光地づくりの実現に欠かせない観光人材育成に取り組むことで地域観光全体のサービス品質向上に貢献できるよう努めてまいります。