アルピコホテルズ株式会社
専務取締役 ホテルブエナビスタ総支配人
重山 敬太郎 氏
「楽しさ・ときめき」を求めて
「アルピコグループは、信州に暮らす人々とその素晴らしい自然環境を愛し、『安全・安心』『便利』『快適』『楽しさ・ときめき』『知識』の提供を通じて豊かな地域社会の実現に貢献します。」
これは私どもアルピコグループの経営理念です。コロナ5類への移行、リバウンド需要の高まりさらには円安の影響もあり、昨年のGW以降は事業回復の兆しを実感できるようになりました。と同時に「人財不足」は業界共通の大きな問題として様々な場所、場面で取り上げられています。「お客さまは来ていただけるけどスタッフがいない」「稼働制限実施」「定休日設定」「営業時間短縮」などの取り組みで何とかしのいでいる状況ではないでしょうか。しかしながらその戦術は業界発展の大きな障害になっていることも事実です。
私たちの商売はお客さまに「夢」を売ること。それはその先にある「幸福」をしっかりとつかんでもらうためです。このような戦術下の施設に来られたお客さまは果たして「楽しさ・ときめき」を感じてくれるでしょうか。そのような状況下で必死にお客さまを迎え入れてくれているスタッフは自らの仕事に「楽しさ・ときめき」を感じているでしょうか。
アルピコグループの宝は地域のお客さまからの信頼であり、そのためにも私たちは誠実に行動することを指針として掲げています。信州に根差すコミュニティカンパニーである私たちは、この厳しい状況を「苦」として捉えるのではなく、「楽しさ・ときめき」に変え、現状打破に向けて挑戦する2024年とします。