公益社団法人日本観光振興協会
理事長
最明 仁 氏
新年のご挨拶
2022年は国内外から多くの旅行者をお迎えして、各地の観光地は本格的な賑わいを取り戻しました。一方で、観光の現場を担う人材の不足や一部大都市への旅行者の偏在など、ポストコロナを迎えてなお、日本の観光は多くの課題に直面しています。
これらの課題は、短期に解決できるものばかりではありません。観光産業だけでなく、行政や地域住民が互いにしっかりとコミュニケーションをとり、地域の資源を持続可能な形で活用する観光マネジメント力の向上が強く求められています。
当協会では、大阪・関西万博の開催が来年3月に迫る中、機運醸成に努めます。今年の3月には北陸新幹線の敦賀延伸開業も予定されており、地域の魅力の発信に向けた機会にも恵まれています。国とともに観光立国推進基本計画で掲げる2025年の国内旅行消費額22兆円、一人あたりの訪日外国人旅行消費額単価20万円の目標実現に努めてまいります。また、観光の役割と観光の魅力を国内外に力強く発信することで観光のプレゼンスを確固たるものにします。
最後に、皆様の今年一年のご多幸をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。