富岩運河環水公園
富山県の観光入り込み数は、2014 年2900 万人と推計されるが、15 年には北陸新幹線の開通があり賑わいを呈している。14 年の観光入り込み調査によれば、最も人気のある観光スポットは、富山市にある「富岩運河環水公園」で、年間140 万人が来訪している。同公園は、県都富山市の中央にあり、富山の歴史と運河の水をたたえた風景を活かした空間で、景観的にも都市のシンボルとなっている。2 番目のスポットは富山の西、氷見漁港の番屋街で海に面しており、活きの良い海産物が豊富に用意されたフィッシャーマンズワーフで、日本海に面する当県ならではのスポットで年間120 万人を集めている。3 番目は道の駅「福光」。県の南西部の南栃市にあり、豪農屋敷に似た構えが田園風景にマッチして人気を呼び年100 万人の客が訪れる。4 番目は商船「海王丸」を浮かべたパーク、5 番目に立山アルペンルートが人気となっている。
一人当たり県民所得全国5 位と高い
当県の面積は4247.6㎢で全国33 位と狭い。人口は107.3万人で37 位。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口12.4%、生産年齢人口58.0%。老年人口29.6%となっており、全校6 位と高齢化が進行している。県民分配所得は3.3 兆円で全国30 位。北陸3 県では最も高い。一人当たり所得は307.7 万円で全国5 位と非常に高くベスト10 に入る。産業別では、1 次産業1.2%、2 次31.4%、3 次66.8%で、全国平均と比べると2 次産業比率が高い。全国ベスト10 に入る健闘ぶりでる。一人当たり工業生産額は306.3 万円で全国平均を大きく上回る。
ホテル数の伸びは高い
飲食店は09 年で5284 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは594 店で11.2%を占める。専門料理店は1237 店で23.4%。その中では、中華料理店が多く436 店で8.3%を占める。次が日本料理店で339 店、6.4%と続いている。その他、そば・うどん店は237 店(4.5%)、すし店は275 店(5.2%)ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは988 店(18. 7%)、バー・キャバレー・ナイトクラブは1138 店(21.5%)と両者あわせて40.2%と全体の4 割を占める。そのほか、喫茶店は575店(10.9%)、ハンバーガーその他の飲食店は218 店(4.1%)となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は507 店ある。2013 年のホテル数は93 軒、客室数は8060 室ある。90 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.5%に対して116.3%、客室数は108.2%に対して172.7%と、ともに全国平均を上回る。
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データファイル コミュニケーション科学研究所
全国縦断マーケット調査 富山県
【月刊HOTERES 2015年11月号】
2015年11月20日(金)