森トラスト株式会社
代表取締役社長
伊達 美和子 氏
「唯一無二」の魅力を世界の旅行者に発信
2023年は、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行となり、行楽シーズンには多くの国内旅行客が日本各地に出回ったほか、2019年の単月を上回る数の訪日観光客が訪れる月が発生するなど、コロナ禍前の日常を取り戻しつつあります。また、国連世界観光機構によると、2018年には14億人であった世界の旅行者数は2030年には18億人にまで増加すると見込まれています。
森トラストグループでは、世界の旅行者に向けて日本の魅力を発信する「ラグジュアリー・デスティネーション・ネットワーク」構想をホテル事業のビジョンとして掲げ、日本各地の「唯一無二」となる土地や歴史的価値のある建物をホテルとして開発を推進しています。そして、昨年新たに設定したグループの中長期ビジョン「Advance2030」として2030年までに2,000室のホテル客室の供給を目指します。
日本は、成長産業としての観光立国推進のために、まだまた多くの課題を抱えています。観光向けの交通インフラ不足や観光産業のDX化の停滞など、乗り越えるべき課題に官民一体となって取り組んでいかなくてはいけません。2030年に向けて、観光産業が日本経済を支える核となるために、持続可能な観光地域づくりの早急な整備が求められています。森トラストグループは本年も日本の国際競争力強化と経済成長の一助となるよう、一歩一歩着実に事業を推進してまいります。