鶴雅ホールディングス株式会社
代表取締役社長
大西 雅之 氏
新しい観光業界・宿泊業界へ
世界を席巻したコロナ禍の収束が見えてきたら、今度は東ヨーロッパや中東で悲惨な戦争が続いております。平和でこそ人類の幸せがあり、観光産業も発展できます。世界の平和を望まずにおられません。
コロナ禍が始まった2020年、「人の動きが戻るのは2024年」と言われておりました。塗炭の苦しみを味わいましたが、やっとその時を迎えております。
国や自治体のご支援をいただき、また業界もよく結束し耐えながら現在に至りました。インバウンドの人数も全体としてはコロナ前に戻りましたが、地域や業態の格差も大きくなっています。この克服が今年の大きな課題です。
「観光や旅行の意味合いが変わった。旅行はいつでも行けるものではなく、価値ある大切なものだ」と考えて下さる方が多くなったとの分析もあるようです。
国が考える「観光の高付加価値化」、その答えの一つとしてアドベンチャー・ツーリズムがあります。自然や文化に向き合い、人生を豊かにする上質な時を過ごす観光のあり方です。我々、観光業界・宿泊業界もポストコロナ時代への変化が求められています。
果敢にチャレンジする一年にしていきたいものです。今年が観光産業のさらなる飛躍の元年になることを願い、新年のご挨拶とさせていただきます。