東京商工リサーチによる2015 年9月の「倒産月報」が2015 年10 月8 日に発表。全国の企業倒産件数は673件、負債総額が2708 億9800 万円となった。
倒産件数は前年同月比18.6% 減(154件減)で、6 カ月連続で前年同月を下回った。9 月度としては、1990 年(531件)以来25 年ぶりに700 件を下回る低水準であった。金融機関が中小企業のリスケ要請に柔軟に応じていることや、大手輸出企業を中心とした業績拡大に牽引される形で景気が底上げされていることも影響した。
負債総額は前年同月比98.0%増(1340 億9900 円増)で今年最大の規模。5 カ月ぶりに前年同月を上回り、9月度としては4 年ぶりに2000 億円を上回った。
産業別では小売業が100 件(前年同月比21.9%増)で6 カ月ぶりに前年同月を上回った。建設業は134 件(同17.2%減)にとどまり、15 カ月連続で前年同月を上回った。
「チャイナリスク」関連倒産は調査開始以来、最多の11 件(前年同月7 件)。
「円安」関連倒産は6件(同28 件)。
「東日本大震災」関連倒産は11 件(同13 件)であった。
東京商工リサーチ
9 月の全国企業倒産状況—負債総額2708 億9800 万円 宿泊業10(前年比5 件増)、飲食業44(前年比15 件減)
【月刊HOTERES 2015年11月号】
2015年11月20日(金)