株式会社近鉄・都ホテルズ
代表取締役社長
西村 隆至 氏
アフターコロナの新たなステージへ
近年、コロナ禍により大変厳しい経営環境下に置かれてきましたが、現在は需要が急回復しており、国内需要に重点をおいて足元を固めながら、急増するインバウンド需要の着実な取り込みを図っております。そして、急増した需要に対応する人手が慢性的に不足している状況であることから、従業員の待遇改善を図ることで離職を防ぎ、お客さまの期待を超えるおもてなしの提供に努めてまいりたいと考えております。
一方、新たな取り組みといたしましては、「都シティ 大阪本町」において、大阪市内初となる「産前産後ケアホテル」の営業を昨年7月に開始しました。産前産後のサポートを必要とする潜在的なニーズとホテルの施設特長を活かした商品で新たなビジネスチャンスに繋げてまいります。また、「シェラトン都ホテル東京」においては客室の一部を改装し、サービスオフィス「グランオフィス白金」を開業しました。オフィスサービスとホテルの様々なサービスを融合した新業態を展開し、アフターコロナの新たなワークスタイルを提供しています。
来年に迫った大阪・関西万博を大きなビジネスチャンスと捉えて諸準備を進めるほか、グループ保有資産の再開発案件への参画や新たな運営受託ホテルの獲得に向けた情報収集および情報発信の強化等にも積極的に取り組んでまいります。