@KOJI OKUMURA(Forward Stroke)
公益社団法人国際観光施設協会
会長
鈴木 裕 氏
2024年新年挨拶
さて、当協会はホテル・旅館の計画・建設など観光に関わる技術分野の企業や専門家の集団です。これまでに観光施設単体、面としての観光交流空間、そして物理的空間だけでなく観光情報空間へと活動対象は大きく広がっています。CSV的思考「会員によし、協会によし、結果、社会にもよし」の三方良し、の理念で活動を行うと決めたことで活動の領域が広がって活性化しました。観光の本質はホスピタリティであるということに立ち返り、これらの活動を「もの」、「社会」、「自然」への3つのホスピタリティに整理しました。
最近、そうした活動からビジネスに発展する事例が出てきました。「木づかい活動」からは会員のナニックジャパンの地元木材を活用した木製ブラインドビジネスが生まれ、「LINKED CITY活動」からは100社を超える「LINKED CITYコンソーシアム」が誕生して全国展開しています。また、「木づかい活動」と「LINKED CITY活動」から岐阜県で「地場産木材によるコンテナハウス」ビジネスが始まりつつあります。すなわち、公益社団法人である当協会は「観光技術の卵を孵す観光技術インキュベーションプラットフォーム」となったのです。
当協会が利他である公益活動でスタートアップを行い、利己であるビジネスの世界に展開して利潤を追求するという社会モデルが普及する夢を見ています。