藤田観光株式会社
代表取締役社長兼社長執行役員
伊勢 宜弘 氏
既存事業の飛躍と基盤構築の推進
昨年を振り返りますとコロナ禍の長いトンネルを抜け、訪日外国人の急回復とともに業界全体が回復基調となった1年であり、当社の大きな出来事の一つとしては、箱根ホテル小涌園の開業があげられます。ファミリー層をターゲットにした箱根ホテル小涌園の開業により、様々なニーズに対応できる施設が揃いました。
また、箱根小涌園ユネッサンは開業以来最大のリニューアルを行いました。入場人員は伸長しており、箱根にきたら必ず訪れるスポットを目指して進化しております。今後は箱根エリアを盛り上げるとともに箱根小涌園ユネッサンを中心に各施設の相乗効果を狙い、さらなる収益向上を目指してまいります。
ホテル椿山荘東京では、東京雲海などによる付加価値向上を推進してきた結果が出てきております。人々の消費行動はモノ消費からコト消費、さらにトキ消費、エモ消費など精神的な価値、心をゆさぶる体験が一層重要視されている現在、強みをさらに活かし、引き続きここでしかできない体験を創造し、提供してまいります。
そのほか、宿泊が主体であるワシントンホテル、ホテルグレイスリーにおいては、お客さまに喜ばれる付加価値の提供によって、収益の最大化を目指してまいります。
観光業は、接客により人と心を通わせることができる素晴らしい仕事ですが、外部環境に左右される側面もあります。本年は既存事業のさらなる飛躍とともに、不測の事態にもゆるがない基盤構築を推進してまいります。