オリックス・ホテルマネジメント株式会社
取締役社長
似内 隆晃 氏
地域の魅力を発信し価値ある滞在体験を提供
この度の令和6年能登半島地震により被災された皆さまならびにそのご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。
昨年は新型コロナウイルスにより落ち込んでいた観光需要がようやく戻り、国内需要もさることながら、都市部や観光地へはインバウンド需要が急回復し、今年も増加が見込まれます。この増加する観光需要に丁寧に対応することを大切にし、お客さまへソフト・ハードの両面から心地よい滞在の提供に努めてまいります。
当社運営の旅館、ホテルでは「日本の新しい魅力、地域ならではの体験」を創出し、お客さまへお届けすることで、付加価値を感じていただけるサービスに注力しています。これまで、別府市の立命館アジア太平洋大学の学生によるホテルイベントの開催や、函館の「低利用魚」を活用した料理の提供、福岡のアーティストの個展開催、道頓堀の歴史を歌舞伎と文学の発展とともに伝える展示など、さまざまな企画で地域の魅力を伝えてまいりました。
今年も、こうした地域を巻き込んだ取り組みを全国の施設で進めるとともに、地域の魅力を発信し、「訪れるお客さま」「地域」「当社施設」にとっての好循環を作り、日本の観光をさらに盛り上げていきたいと考えています。
昨年12月には、ORIX HOTELS & RESORTSのラグジュアリー旅館リゾート「熱海・伊豆山 佳ら久」が開業しました。本年も、お客さまから「また、行きたい」と思っていただけるような新しい価値を追求してまいります。