株式会社東京會舘
代表取締役社長
渡辺 訓章 氏
ブランド投資に軸足を置くきっかけとなる1年に
2023年の当社は、全事業で前年実績を超過し、第一四半期、第二四半期にそれぞれ通期収益の上方修正を発表しましたが、第三四半期決算においてもさらなる上方修正が視野に入っている状況です。これまで「コロナを言い訳にしない」と社内で周知し続けましたが、コロナからは完全復活したと判断できますので、2024年は「次のフェーズ」に経営の軸足を移したいと思っています。
テーマは「ブランド構築」で、会社の品格をより一層引き上げる施策を投下したい。具体的には、本舘は2019年に開業しましたが、「建物は竣工した日から劣化」しますから、当初計画を前倒してカーペットや什器などの中規模投資を進めていくつもりです。
また、コロナ禍で休止していた従業員のフランス留学(三ツ星ホテル・レストランへの調理・接客人員の1年派遣)も、今年から復活いたします。伝統的・本格的なフランス料理を、確かな接客でお客様にお届けするのが当社のレゾンデートルですから、人への投資は惜しみません。さらに、製菓事業を宴会・レストランに次ぐ「第三の柱」に成長させるべく、江東区にある菓子・ベーカー工場の建て替えを、移設・新設も視野に入れて本格的に検討を開始したい。2023年以上に充実した1年にしていきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。