能登金剛と義経伝説

石川県の観光スポットとしては、金沢城、兼六公園、和倉温泉、輪島の朝市など盛りだくさんである。そのほかでは能登半島の突端が大きい。ここにも見どころは多いが、日本海の厳しい荒波を直に受ける能登金剛の海岸景色は勇壮を極める。能登金剛は羽咋郡の志賀町に位置する景勝地である。約 30kmに亘って奇岩、奇勝、断崖が連続する海岸であり、能登半島国立公園の代表的景観の一つ。日本海に突き出ており、古くから荒波と強風に晒され厳しい景観として知られてきた。松本清張の小説『ゼロの焦点』の舞台となったことでも有名になった。また、当地は金剛遊覧船が運航されており、海の側から鑑賞することができる。主な見どころとしては巌門。浸食によって形成された洞門で、幅6m、高さ15m、奥行き60mと大規模なもので、機具岩（はたごいわ）、能登二見ともよばれる夫婦岩がある。また断崖に沿って設けられた遊歩道は、鎌倉時代、頼朝に追われ奥州に逃れた義経の一行が数十隻の船を岩陰に隠したとの伝説のある「義経の舟隠し」も見ることができる。


県民分配所得は全国 33位

石川県の面積は 4186.2㎢で全国 35位と、福井県より小さく、徳島県より大きい。人口は 112.5万人で全国 34位。宮崎県より大きく、大分県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.1％、15～64歳の生産年齢人口は 58.0％、65歳以上の老年人口は 29.9％で、全国と比較すると、老年

人口比率が高くなっている。県民分配所得は 3.4兆円で全国33位。一人当たり所得は 297.3万円であり、全国で和歌山県に次いで 24位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.9％、第 2次産業は 27.9％、第 3次産業は 71.2％で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は3.0兆円で全国 28位、人口当たりは 263.8万円で全国 22位となっている。

客室数の伸びは全国平均を上回る

飲食店数は 14年で 6348店。内訳をみると、食堂・レストランが 561店で 8.8％、専門料理店が 1786店で 28.1％を占める。その中で多いのは日本料理店の 526店で 8.3％を占める。次いでその他の専門料理店が 523店の 8.2％と続いている。そのほか、すし店が 346店（5.5％）、そば・うどん店が 325店（5.1％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1249店（19.7％）、酒場・ビアホールは 1029店（16.2％）と多く、両者で 35.9％を占める。以上のほか喫茶店は 767店（12.1％）、ハンバーガーなどその他の飲食店は 261店（4.1％）である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 567店である。ホテル・旅館の施設数は 21年で 741軒、客室数は 2万 8812室で、2011年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9％に対して当県は▲13.5％。客室数は全国の11.5％に対して当県は 12.2％の伸びで平均を上回っている。

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