訪日は28.0％減の207万3300人出国は53.8％減の70万3300人

　日本政府観光局（JNTO）による訪日外客数・出国日本人数の 2023年 6月の推計値がまとまった。訪日外客数は 207万 3300人で COVID-19（新型コロナウイルス）の影響前の2019年同月比28.0％減となった。200万人を突破したのは新型コロナウイルス感染症の拡大により訪日外客数が大幅に減少した 2020年 2月以降、初めてである。また、2023年 1～6月までの累計は 1071万 2000人となり、上半期の時点で 1000万人を突破した。
 
　東アジア地域において訪日外客数が増加したこと、また、欧米豪中東地域では、2019年同月比を超える回復を見せたことが今月の押し上げ要因となった。なお、国際定期便に関しては、コロナ禍前の約 6割まで運航便数が回復し、その後も東アジアを中心に増便・復便が続いている。
 
　新たな観光立国推進基本計画（令和 5年 3月31日閣議決定）を踏まえ、観光立国の復活に向けて、観光地・観光産業について持続可能な形で「稼ぐ力」を高めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進していく必要がある。国内関係者が連携し、海外旅行会社等へのセールス強化や情報発信を通じた高付加価値旅行、アドベンチャートラベルの推進、MICE誘致等の取組を強化していくことが求められる。
 
　市場別では、韓国は 545,100人（対 19年同月比 89.1%）であった。中国は 208,500人（対19年同月比 23.7％）。台湾は、389,000人（対19年同月比 84.4%）。香港は 186,300人（対 19年同月比 89.1%）だった。
 
　東南アジアにおいて、タイは 51,300人（対 19年同月比 81.4%）。シンガポールは 54,600人（対19年同月比 115.5%）。
 
　豪州は 42,400人（対 19年同月比 113.7%）。カナダは、30,000人（対 19年同月比 118.1%）。米国は、226,800人（対 19年同月比 129.2%）だった。 このほか、出国日本人数においては 70万 3300人（対 19年同月比 53.8％減）だった。

----
※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
 
2023年8月25日号ご注文フォームはこちら
https://ec.hoteresonline.com/products/list.php
----