これからの時代に成長していくためには一歩先んじて行動を起こす必要がある
1972年に日本のホテルマーケットに参入した IHGホテルズ&リゾーツ(以下 IHG)は、これまでの 50年間の歩みの中で、日本各地において着実にホテルの軒数を増やすとともに、新たなコンセプトに基づいたブランドについてもしっかりとその幅を広げてきた。2006年に ANAとのジョイントベンチャー会社であるIHG・ANA・ホテルズグループジャパンを設立し、日本のツーリズムの可能性を大きく広げることに成功している。2016年にはホテル運営における両社の戦略的提携を強化し、その提携契約を 2036年まで延長。
さらに 2023年には ANAとの戦略的提携を発展させる形で販売・マーケティング分野における包括的協定を締結し、これからの時代に向けたより一層の成長を目指して新たな一歩を踏み出した。IHGホテルズ&リゾーツのマネージングディレクター日本&マイクロネシア兼 IHG・ANA・ホテルズグループジャパンの CEO(最高経営責任者)を務めるアビジェイ・サンディリア氏に、新時代を迎えた日本のホテルマーケットに寄せる期待感と、IHGが進む方向性に関する考え方についてインタビューした。
IHGホテルズ&リゾーツ
マネージングディレクター日本&マイクロネシア
IHG・ANA・ホテルズグループジャパン CEO(最高経営責任者)
アビジェイ・サンディリア氏
2016年 IHGホテルズ&リゾーツに入社。オーストラレージア&パシフィック開発ディレクターの立場に加え、19年から日本における開発も担当。安比高原リゾート、リージェント京都、ホテルインディゴの日本初上陸など、数々の主要契約を締結した。その後 IHGホテルズ&リゾーツ日本、オーストラレージア&太平洋地域開発ヴァイスプレジデントに就任し、同社で最大規模の契約締結や、同地域での記録的な開業数の達成など、同社のポートフォリオの戦略的成長を牽引した。21年 10月1日IHGホテルズ&リゾーツ日本&マイクロネシアのマネージングディレクターおよび IHG とANAとのジョイントベンチャー事業である IHG・ANA・ホテルズグループジャパンの CEO(最高経営責任者)に就任。日本およびミクロネシア(グアム、サイパン、パラオ)のオペレーション、パフォーマンス、成長戦略を含むビジネス全体を包括的に推進している。前職ではホイットブレッド(Whitbread PLC)シンガポールオフィスでアジア・中東・アフリカ地域の開発計画ディレクターとしてPremier Innブランドの資産買収などで手腕を発揮。それ以前には、ドバイを拠点とするジュメイラグループ(Jumeirah Group)の中東・アフリカ・南アジア開発ディレクターとして、同社のホテルやリゾートのポートフォリオ拡大に貢献した。世界 7カ国での実務実績。エラスムス大学ロッテルダム経営大学院修士号取得。家族構成は、妻、娘、息子の 4人家族。