榛名山・榛名湖
群馬県には、赤城山、榛名山、妙義山の山があり、いずれも火山で、神毛三山と呼ばれ、県のシンボルともなっている。なかでも、高崎市や前橋市などの都市をはさんで東西対称的に位置する赤城山と榛名山は、同時期に活発な火山活動を行ってカルデラ(大きな窪地)を形成した。それぞれ山頂部のカルデラ内に湖沼を有し、赤城山は大沼、榛名山には榛名湖が形成されている。湖水は、沼尾川として流れ出て吾妻川そして利根川に合流する。榛名山は標高 1084mの位置にあり中禅寺湖に次いで高い。厳冬期には全面氷結する。奈良時代には『万葉集』にも「伊香保の沼」として詠まれるようになり、古くから、東の地上野国を代表する景観として都人にも知られ、中世には信仰の対象となり、雨乞いの地としてあがめられた。明治期には伊香保温泉に文化人が集まり、竹久夢二、与謝野晶子らに鑑賞された。近年では県内外から年間百数十万人の観光客が訪れている。
県民一人当たり所得は第 8位
群馬県の面積は 6362.3㎢で全国 21位と、栃木県より小さく、大分県より大きい。人口は 194.4万人で全国 18位。栃木県より大きく、岐阜県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.6%、15~64歳の生産年齢人口は58.3%、65歳以上の老年人口は 30.1%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 6.4兆円で全国 17位。一人当たり所得は 328.8万円であり、全国で滋賀県に次いで第8位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 1.1%、第 2次産業は 40.8%、第 3次産業は 58.1%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 9.0兆円で全国12位、人口当たりは 456.1万円で全国第 7位となっている。
ホテルは件数・客室数とも低調
飲食店数は 14年で 9023店。内訳をみると、食堂・レストランが 1082店で 12.0%、専門料理店が 2880店で 31.9%を占める。その中で多いのは中華料理店の 996店で 11.0%を占める。次いでその他の専門料理店が 854店の 9.5%と続いている。そのほか、すし店が 400店(4.4%)、そば・うどん店が 925店
(10.3%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1388店(15.4%)、酒場・ビアホールは 1552店(17.2%)と多く、両者で 32.6%を占める。以上のほか喫茶店は 415店(4.6%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 361店(4.0%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 716店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 1154軒、客室数は 29574室で、2011年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲13.9%、客室数は全国の 11.5%に対して当県は▲ 3.1%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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