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2022年12月16日号 全国縦断マーケット調査 宮崎県

全国縦断マーケット調査 宮崎県

【月刊HOTERES 2022年12月号】
2022年12月15日(木)
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日南市・鵜戸神宮

 宮崎県の県内外合わせた観光客数はコロナ以前の令和元年には、県内 950万人、県外から1500万人、合計 2450万人を記録していた。観光地別にみると、最も多いのは宮崎県地域の 618万人で、次が鵜戸神宮を擁する日南市で、170万人が訪れている。鵜戸神社は日南灘に面しており、古代以来の海洋信仰の聖地とされる。社伝によれば、本殿の鎮座する岩窟は豊玉姫が主祭神を出産するための産屋を建てた場所といわれている。その縁により崇神天皇(第 10代天皇・紀元前 100年)の代に創建されたと伝えられる。また、平安時代以来、海中に聳える奇岩怪礁とも相俟って、修験道の一大道場として「西の高野」とも呼ばれ霊地として栄えた。近年では、1965年(昭和40年)NHKの朝の連続テレビ小説「たまゆら」(笠智衆、加藤道子主演)の舞台に宮崎県が選ばれたことも手伝って、昭和 40年代は新婚旅行のメッカとなった。
 
県民分配所得は全国 39位

 宮崎県の面積は 7734.2km2で全国 14位と、静岡県より小さく、熊本県より大きい。人口は 108.7万人で全国 35位。山形県より大きく、石川県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 13.1%、15~64歳の生産年齢人口は 54.2%、65歳以上の老年人口は 32.8%で、全国と比較すると、高齢化が進んでいる。県民分配所得は 2.7兆円で全国 39位。一人当たり所得は 246.8万円であり、全国で青森県に次いで 46位と低い。産業別構成比をみると、第 1次産業は 5.4%、第 2次産業は 25.6%、第 3次産業は 69.0%で、全国平均と比べると第 1次産業比率が高い。工業出荷額は 1.6兆円で全国 42位、人口当たりは 149.2万円で全国 38位となっている。

ホテル・旅館は施設数、客室数ともに低調

 飲食店数は 14年で 6569店。内訳をみると、食堂・レストランが 553店で 8.4%、専門料理店が 1474店で 22.4%を占める。その中で多いのは中華料理店の 463店で 7.0%を占める。次いで日本料理店が 404店の 6.2%と続いている。そのほか、すし店が 200店(3.0%)、そば・うどん店が 261店(4.0%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 2131店(32.4%)、酒場・ビアホールは 1376店(20.9%)と多く、両者で 53.3%を占める。以上のほか喫茶店は 357店(5.4%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 201店(3.1%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 590店である。ホテル・旅館の施設数は19年で 425軒、客室数は 1万 4927室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 10.4%に対して当県は▲19.4%、客室数は全国の 10.9%に対して当県は▲ 5.3%の伸びで、ともに平均を下回っている。

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