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2022年8月5-12日号 観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《鹿児島離島編》

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《鹿児島離島編》

【月刊HOTERES 2022年08月号】
2022年08月10日(水)
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 今回取り上げるのは鹿児島県の周辺海域や南の海域約 600kmにわたり点在する離島群。奄美大島、屋久島、種子島、徳之島、沖永良部島、与論島など、国内を代表する離島が位置している。以下に鹿児島県離島のマーケットポテンシャルと鹿児島県と離島の観光マーケットの詳細を見ていこう。鹿児島県のマクロマーケットに関しては、鹿児島市編を参照していただきたい。

1.マーケットポテンシャル
 鹿児島県は有人離島数が 28、離島人口は 14万 9620人、離島面積約2482km2を有する全国でも有数の離島県となっている。熱帯から亜熱帯にわたる南北約 600kmに温暖で豊かな自然環境、個性的な伝統文化を有するさまざまな離島が点在している。

県内の有人離島の位置を見ると、北の海域には桂島、獅子島、薩摩半島の西の海域には甑島(上甑島、中甑島、下甑島)、鹿児島湾内には新島が位置する。さらに南の海域には鹿児島市から約 115km~135kmに種子島、屋久島、さらに約 380kmに奄美大島、約450km〜600㎞に徳之島、沖永良部島、与論島などの離島群が連なっている。
 
 県内の離島の人口(国勢調査人口)を見ると、奄美大島が 5万 7511人で最も多く、次いで種子島が2万7690人、徳之島が 2万 1803人、沖永良部島が1万 1996人、屋久島が 1万 1765人となっており、これらの島が人口 1万人以上を有する中心的な存在となっている。面積を見ると奄美大島が 712.35km2で最も大きく、次いで屋久島504.29km2、種子島が 444.30km2、徳之島が247.85km2で続いている。人口規模が大きい奄美大島は全国の離島の中で 1位の人口を有しており、さらに種子島が 7位、徳之島が 10位となっている。また、奄美大島の面積は新潟県の佐渡島に次いで全国 2位の面積となっており、さらに屋久島が 4位、種子島が 5位、徳之島が8位となっている。鹿児島県内の離島は国内の離島を代表する島が多いと言える。(図表1)

 離島が含まれる都市のマーケットボリューム(2019年住民基本台帳人口(※1)、離島以外の地域が中心の都市は除外)を見ると、奄美大島を含む奄美市が 4万 3182人で最も多い。他離島都市を見ると、種子島を含む西之表市が 1万 5351人、屋久島、口永良部島を含む屋久島町が 1万 2490人、徳之島の三つの都市の一つ徳之島町が 1万 808人となっている。

 増加率(19年/ 14年)をみると、離島都市は全般的に減少傾向にあることがわかる。マーケット規模の大きい都市を見ると、奄美市が▲ 5.3%、西之表市が▲ 7.5%、屋久島町が▲ 7.0%、徳之島町が▲ 7.7%と、▲5%を超える顕著な減少傾向となっている。母数が少ないため傾向が出やすいこともあるが、黒島、硫黄島、竹島を含む三島村は 4.2%、宝島、中之島、平島、口之島などを含む十島村は 7.2%と地方都市では稀有な増加となっている。これらの都市では移住に力を入れており、徐々に人口が増えている。(図表2)
 
 離島都市の年齢構造を見ると若年人口比率は全国レベル (17.4% )を上回る都市が多いことがわかる。三島村が20.9%、徳之島町が 19.9%、和泊町が18.8%、奄美市が 18.6%で比較的高い比率になっている。適齢期人口比率は全国レベル(22.3%)を上回る都市が見られず、流出傾向にある。高齢化(65歳以上人口)比率を見ると、離島都市は全て全国レベル(26.6%)を上回っており、30%を超える都市が多いことから、高齢化が進展していると言える。(図表3)
 
 将来推計人口をみると、離島都市全てですでに減少フェーズに突入している。2040年頃には 2010年ベースから約 20%~35%程度減少するとみられている。奄美市は人口減少しているものの、将来的にも県内離島都市で最も多くのマーケットボリュームを有することには変わりがない。また、西之表市と屋久島町は将来的に人口ボリュームのランクが入れ替わる可能性がある。(図表 4)

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※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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