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2022年6月24日号  日本フードサービス協会 2022年4月の外食産業市場動向

日本フードサービス協会 2022年4月の外食産業市場動向

【月刊HOTERES 2022年06月号】
2022年06月23日(木)
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外食全体の売り上げ前年比113.5%営業制限が緩和され客足戻るも、夜間需要の回復は未だ鈍い

 4月の外食の全体売上は前年対比113.5%となったが、コロナ以前の 2019年比ではまだ 91.9%にとどまっている。春休みや土・日曜日、祝祭日を中心に家族連れが外食需要を牽引し、商業施設立地の店舗などが好調であった。一方、コロナ下での生活習慣の変化により、制限緩和後も夜間の客足は依然として早く途絶え、夜の外食需要は戻っていない。また、営業回復に必須の人員確保も大きな課題で、一部店舗では人手不足から売上の回復が遅れている。
 
 ファーストフード業態は、前年比 108.4%でテイクアウト需要や店内飲食の回復や新商品の展開によって堅調に推移している。「洋風」は、デリバリー、ドライブスルーの堅調は変わらず、売上は前年比110.7%となった。「和風」は、夜間の店内営業の再開や新商品の好調もあり、売上は 107.9%。

 ファミリーレストラン(FR)業態は、前年比 117.5%となったが、夜の需要が戻らないことなどから2019年比では79.9%に留まった。

 パブ・居酒屋業態は営業規制により売上激減であった前年と比べると全体売上は 181.9%と大きく伸びたように見えるが、2019年比は 47.6%と実態はコロナ前の半分にも届いていない。
 
 ディナーレストラン業態については、百貨店などの商業施設を中心に個人客の戻りが顕著で、売上は 136.3%となったが、長引いた規制の影響で夜間の客の退店が早く、加えて法人宴会の需要が戻っていないことなどから、売上は 2019年の 74.2%にとどまっている。
 
 喫茶業態では、人流の回復に伴い、商業施設立地の店舗など多くの立地で客足が戻り、売上は113.0%となった。しかし、オフィス街立地では、通勤客が戻る傾向にあるにもかかわらず、2019年比は76.3%と、需要の回復が遅れている。

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