西の京都・津山市
岡山県のコロナ以前の観光客数は年間 694万人を記録している。人気の高い観光地としては、倉敷・後楽園・蒜山・玉野などだが、それらに次ぐ観光地として西の代表的な小京都と称される津山市の存在が光る。津山・鶴山公園地域で年間130万人の観光客が訪れる。遠く奈良時代には美作(みまさか)国府・国分寺が置かれた政治・経済の中心にあり、旧出雲街道の要衝として栄えた。今も街道沿いには古い町並みが残っている。防衛上の拠点として配置されたとされる寺院も昔日の姿を残している。津山盆地には吉井川が流れており、かつては高瀬舟も往来していた。江戸時代に入った 1603年、森忠政の入国によって築かれた城下町が津山城跡を中心に昔の面影を色濃く残している。観光的見どころとしては、津山城 (鶴山公園)、津山藩二代藩主が造った大名庭園・聚楽園、城東町並み保存地区、太平記に出てくる後醍醐天皇ゆかりの作楽神社などがある。
一人当たり工業出荷額全国第 9位
岡山県の面積は 7114.8㎢で全国 17位と、宮城県より小さく、高知県より大きい。人口は 189.4万人で全国 20位。福島県より大きく、栃木県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.6%、15~64歳の生産年齢人口は 57.4%、65歳以上の老年人口は 30.0%で、全国と比較すると、高齢化率はやや高い。県民分配所得は 5.3兆円で全国 22位。一人当たり所得は 276.9万円であり、全国で岐阜県に次いで 30位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 1.1%、第 2次産業は 35.2%、第 3次産業は 63.8%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 7.7兆円で全国 14位、人口当たりは 404.7万円で全国第 9位となっている。
ホテル数、客室数は平均を下回る
飲食店数は 14年で 7468店。内訳をみると、食堂・レストランが689店で9.2%、専門料理店が2023店で27.1%を占める。その中で多いのは日本料理店の 575店で 7.7%を占める。次いで中華料理店が 566店の 7.6%と続いている。そのほか、すし店が 248店(3.3%)、そば・うどん店が 391店(5.2%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1207店(16.2%)、酒場・ビアホールは 1100店(14.7%)と多く、両者で 30.9%を占める。以上のほか喫茶店は 1171店(15.7%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 593店(7.9%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 983店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 683軒、客室数は2万1518室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲19.7%、客室数は全国の8.9%に対して当県は▲2.9%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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