外食全体の売り上げ前年比105.9%全国で客足やや戻るも、内外情勢の変化で足踏み状態が続く
3月の外食の全体売上は前年対比105.9%となったが、コロナ以前の 2019年比ではまだ 86.3%にとどまっている。桜開花の時期が訪れ、気温の上昇とともに人流が増加し、加えて 22日以降は新型コロナまん延防止等重点措置が全国すべての地域で解除となり、外食店舗はコロナ規制のない通常営業に戻れたが、人手不足、円安、国際流通の停滞等による原材料費の高騰などが、外食全体の回復に水を差している。
ファーストフード業態は、前年比 106.6%で引き続き外食の全体売上を牽引。一方、感染者数が拡大し外国人の再入国が難しい状況の中で、従業員不足が生じ、営業の機会損失を余儀なくされたところもあった。「洋風」は、原材料費高騰による価格改定もあり、売上は前年比 108.9%となった。「和風」は、深夜営業の再開で店内飲食が増加し、売上は 107.9%。
ファミリーレストラン(FR)業態は、前年比 104.0%となったが、2019年比では75.0%とコロナ以前への回復には未だ道半ばである。
パブ・居酒屋業態は、上旬と中旬は営業時間や酒類販売の制限緩和、下旬はまん延防止全面解除で売上が回復し、全体売上は 104.3%となったが、店舗減少と営業制限の影響は続き、2019年比では 31.5%にとどまった。
ディナーレストラン業態については、年度末の歓送迎会や春休みシーズンの需要に一部回復の動きが見られ、またアルコール提供の制限緩和などにより、売上は 108.8%となったが、下旬までの営業時間短縮が響き、売上は 2019年の65.4%にとどまっている。
喫茶業態では、ショッピングセンターや住宅地の店舗は未だ変化が鈍いものの、22日以降はオフィス街店舗で客足が戻る傾向にあり、売上は 106.2%となった。(2019年比では 78.0%)。
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