アンバサダープログラムや海外で吸収したものをペニンシュラに還元して恩返しがしたい
日本屈指のビジネス街として知られる丸の内エリアに位置するザ・ペニンシュラ東京は、皇居外苑と日比谷公園に面し、ショッピングの中心地である銀座まで徒歩圏内と最高のロケーションに立地している。2021年2月には、米国の「フォーブス・トラベルガイド 2021」のホテル部門で 6年連続、スパ部門では 7年連続で最高ランクの 5つ星評価を獲得している。日本の伝統とモダンなデザインが融合する趣のある空間で展開される FB部門の責任者として、2022年 1月1日に料飲部長に就任した早稲田友彦氏は、ソフトで柔軟性のある人柄とさまざまな国で培った経験を通して、異なる文化やお客さまに精通した知識、ペニンシュラ・アンバサダーとして旗艦ホテルの香港とバンコクで浸透したペニンシュラ・ホスピタリティーのマインド、食への期待値の高いマーケットで培ったオペレーション能力によって、戦略策定や効率的なオペレーションを担う。新型コロナウイルスの影響で変化するマーケットにおいて、ザ・ペニンシュラ東京はどのように活路を見出そうとしているのか。主に FBの視点から、早稲田氏にその思いを聞いた。
ザ・ペニンシュラ東京
執行役員 料飲部 部長
早稲田 友彦 氏
東京で生まれ、その後ロンドンやシドニーなどの海外環境で育つ。青山学院大学を卒業後、スイスのセザール・リッツ・カレッジ(César Ritz Colleges Switzerland)でホスピタリティーマネージメントの修士号を取得。ザ・ペニンシュラ東京に入社後、ペニンシュラ・アンバサダー・プログラムの一員として約 1年間、香港とバンコクでそれぞれ 6カ月ずつ実地研修を行ない、ペニンシュラ・ホスピタリティーの神髄を学び、2007年の開業メンバーとしてザ・ペニンシュラ東京に凱旋帰国。バンケットサービスからキャリアを本格的にスタート。4年後にアメリカのペニンシュラへと拠点を移す。ニューヨークでは、約 2年間ホテル館内の全レストランのオペレーション、シグネチャーレストランのオープニング、料飲オフィスなどを経験した後、ルームサービスマネージャーに昇進。その後異動したシカゴでは、地元で人気の高いホテル館内の 2つのレストランマネージャーを 5年間務める。19年ザ・ペニンシュラパリの料飲部でオペレーションやマネージメントのサポート業務を全うし、同年 6月ザ・ペニンシュラ東京の全レストランやルームサービス、宴会、リテールなどを統括する料飲部のマネージャー就任。22年 1月 1日ザ・ペニンシュラ東京の料飲部長に就任。