去る9 月25 日、単行本『ザ・シガーライフ』の出版を記念した「ドン ペリニヨン シガー ナイト」が銀座で開催された。そのトークショーでは著者の広見護氏と中村孝則氏、発売元であるオータパブリケイションズの太田 進が、シガー(葉巻)を取り巻く状況と「ザ・シガーライフ」刊行への思いを語った。
「ザ・シガーライフ」の著者、広見護氏(右)と中村孝則氏(左)
シガーを追求することで、
欧米の上流文化を知る
当日はあいにくの雨天であったが、会場であるブルガリ銀座タワーのラウンジスペースは招待客であふれ返った。一同にはドン ペリニヨン ヴィンテージ2005、ドン ペリヨンP2 ヴィンテージ、パドロンのシガーという高級嗜好品がふるまわれ、場内は上質な香りに包まれる。生バンドによるキューバジャズ演奏の後、広見護氏、中村孝則氏、太田進がひな壇に登場し、メインプログラムであるトークショーが始まった。
この3 名はもともと、1999 年に行なわれたシガーをめぐるプレスツアーでドミニカ共和国を訪れて以来という“ 同士” の間柄である。広見護氏と中村孝則氏の共著作である『ザ・シガーライフ』をオータパブリケイションズが発売するのは、ある意味、必然であった。
シガー・ジャーナリストである広見氏は「天然の葉タバコのみで作られているシガーは偉大な農産物である」と語る。そこが通り紙とフィルターという化学物質が入った紙巻タバコとの絶対的な違いでもあるという。また広見氏は、会場にふるまわれているドンペリとシガーの共通点についても言及した。
「日本では乾杯の際にシャンパンが使われます。一方、ヨーロッパにはおめでたいときに葉巻を配る“ ビクトリーシガー” の習慣がある。ですからシャンパンと葉巻が合わないはずはありません」
欧米人が持つシガーのイメージは“ ラグジュアリーアイテム” であり、特にフランス料理では、食後の4C(Coffee・Cheese・Chocolate・Cigar)を楽しむ習慣がある。シガーはまさしく、西欧の上級社会が長年にわたり築き上げたステイタスとグレードを兼ね備えるドンペリとシガー 文化そのものなのである。
禁煙の店が多い昨今だが、ラグジュアリーホテルや高級レストランの一部はシガー専用のラウンジを整えている
ステイタスとグレードを兼ね備えるドンペリとシガー
合わせて読みたい
日本初!シガーのオフィシャル・ガイドブック『ザ・シガー・ライフ』
http://www.hoteresonline.com/articles/813