外食全体の売り上げ前年比112.2% 各地でまん延防止等重点措置の適用、再びの営業制限で店内飲食は失速
昨年末のコロナ感染者数減を受けて年始は個人や家族客に回復の兆しが見られたが、新変異種「オミクロン株」の出現で再び感染者が急増した。1月 9日以降は各地でまん延防止措置等重点措置が適用され、特に店内飲食中心のレストラン業態・飲食業態が失速、全体売上はコロナ禍前の19年比で88.5%となった。また、従業員家族などの感染もあり、店舗の人員確保にも影響が及んでいる。
業態別では、ファーストフード(FF)業態の全体売上は店外消費の下支えもあり、コロナ禍でも好調を維持し、2021年 1月対比で 106.2%、19年 1月比でも106.7%となった。「洋風」はテイクアウト、デリバリー、ドライブスルーが変わらず堅調、新メニューも好調で 105.9%(19年比 124.1%)。「和風」も、新商品が引き続き好調で、売上は 105.8%(19年比 100.0%)となった。
ファミリーレストラン (FR)業態の全体売上は、大きく下げた2021年1月(対20年 1月比 65.4%)からの戻りは鈍く、2021年 1月比で120.1%となるも、19年比では 76.5%に留まった。
パブ・居酒屋業態は、緊急事態宣言の影響を受けた昨年同月と比較すると154.8%と一見大幅増に見えるが、コロナ禍前の 19年対比では 35.0%とコロナ以前への回復には程遠い。
ディナーレストラン業態は、家族などのグループ需要はあるが、法人の新年会はほとんど見られず、売上は激減した昨年同月の反動で 136.7%になったが、19年比では 65.2%と苦しい状況が続いている。
喫茶業態では、全国各地で実施されたまん延防止措置により、特に都市部や商業施設、観光地で大きな影響を被り、売上は前年同月比 119.9%(19年比 71.7%)となった。
----
※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入をお願い申し上げます。
2022年3月25日号ご注文フォームはこちら
https://ec.hoteresonline.com/products/list.php
----