世界最大級の古墳
大阪府の観光名所としては、大阪城、ユニバーサルスタジオ、あべのハルカスなどがあげられるが、歴史的価値のある観光スポットとしては、堺市の存在が大きい。2019年に世界遺産に登録された百舌(もず)鳥古墳群がある。人口 80万人を超える大都市の市街地に、全長 486mに及ぶ古墳がそびえたつ。世界的にみても、中国の「秦の始皇帝陵」でも350mであり、エジプトの「クフ王のピラミッド」でも230mにすぎず、世界三大古墳の中でも最大の大きさを誇る。出土品などから推計すると築造されたのは 5世紀頃と考えられている。昔から宮内庁が管理しており、自由な発掘は制限されていて研究は進んでいない。宮内庁では第16代仁徳天皇の墓とされ、4世紀から5世紀前半頃の墓とされている。堺市は歴史は古く、鎌倉時代には鋳造技術が発展し、見事な鋳造品が残されている。室町時代には中国の明との貿易が栄え多数の豪商が輩出した。歴史観光地として見どころが多く歴史的に価値が高い。
府民分配所得は全国第3位
大阪府の面積は 1905.3km2で全国 46位と、東京都より小さく、香川県より大きい。人口は 884.0万人で全国第 3位。愛知県より大きく、神奈川県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.9%、15.64歳の生産年齢人口は61.1%、65歳以上の老年人口は 27.0%で、全国と比較すると、 15〜64歳の生産年齢人口比率がやや高い。府民分配所得は 28.1兆円で全国第 3位。一人当たり所得は 318.3万円であり、全国で千葉県に次いで 13位となっている。産業別構成比をみると、第1次産業は0.1%、第2次産業は 21.9%、第3次産業は 78.1%で、全国平均と比べると第 3次産業比率が高い。工業出荷額は 17.6兆円で全国第 3位、人口当たりは198.5万円で全国 33位となっている。
ホテルは施設数、客室数とも平均を上回る
飲食店数は 14年で 5万 913店。内訳をみると、食堂・レストランが3198店で6.3%、専門料理店が1万3053店で25.6%を占める。その中で多いのはその他の専門料理店の4486店で 8.8%を占める。次いで日本料理店が 3834店の 7.5%と続いている。そのほか、すし店が 1878店(3.7%)、そば・うどん店が 1941店(3.8%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 6264店(12.3%)、酒場・ビアホールは1万1217店(22.0%)と多く、両者で 34.3%を占める。以上のほか喫茶店は 9337店(18.3%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 3811店(7.5%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は3954店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 1477軒、客室数は11万 2900室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は 19.7%、客室数は全国の 8.9%に対して当県は 48.6%の伸びで、ともに平均を上回っている。
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