近江八景
滋賀県のシンボルである日本最大の湖である琵琶湖は、日本を代表する美しい風景を持っている。この風景は全国的に知られ、古くは 500年前の室町時代に中国の湖南省にある洞庭湖の八景にちなんで、時の関白、近衛政宗が選んだと言われている。そして、歴史は下って江戸末期の 1800年代に、浮世絵師の安藤広重によって、近江八景として描かれ有名になった。そして、明治・大正時代になって、詩人の大江敬香によって、広重の絵をもとに、漢詩『近江八景の図に題す』が生まれた。そこで描かれた八景とは、(1)比良の暮雪(比良山)、(2)堅田の落雁(湖の南西岸の堅田にある満月寺浮御堂の雁の群れ)、(3)唐崎の夜雨(唐崎神社の松にかかる夜の雨)、(4)三井の晩鐘(大津市にある三井寺(園城寺)の夕暮の鐘)、(5)粟津の晴嵐(東海道の膳所から瀬田までの松並木)、(6)矢橋の帰船(琵琶湖南端の矢橋に渡し船があった)、(7)瀬田の夕照(湖南端にある瀬田の唐橋の風景)、(8)名山の秋月(紫式部が源氏物語を書いた所)などである。
一人当たり工業出荷額は全国第 3位
滋賀県の面積は 4017.4km2で全国 38位と、長崎県より小さく、埼玉県より大きい。人口は 141.9万人で全国 26位。愛媛県より大きく、沖縄県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 13.8%、15.64歳の生産年齢人口は 60.1%、65歳以上の老年人口は 26.1%で、全国と比較すると、14歳以下の幼年人口が多い。県民分配所得は 4.6兆円で全国 23位。一人当たり所得は 329.0万円であり、全国で茨城県に次いで第 8位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.6%、第 2次産業は 47.8%、第 3次産業は 51.6%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は8.1兆円で全国 15位、人口当たりは568.6万円で全国第 3位となっている。
ホテル・旅館は施設数・客室数とも平均を下回る
飲食店数は 14年で 4874店。内訳をみると、食堂・レストランが472店で9.7%、専門料理店が1587店で32.6%を占める。その中で多いのは日本料理店の 535店で 11.0%を占める。次いでその他の専門料理店が 502店の 10.3%と続いている。そのほか、すし店が 168店(3.4%)、そば・うどん店が 198店(4.1%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 648店(13.3%)、酒場・ビアホールは 809店(16.6%)と多く、両者で 29.9%を占める。以上のほか喫茶店は 686店(14.1%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 291店(6.0%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 747店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 500軒、客室数は 1万 4942室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲10.2%、客室数は全国の 8.9%に対して当県は 3.8%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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