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2022年2月4日号 全国縦断マーケット調査 三重県

全国縦断マーケット調査 三重県

【月刊HOTERES 2022年02月号】
2022年02月03日(木)
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全国有数の観光地・伊勢神宮
三重県の代表的な観光地として伊勢神宮がある。日本全国の神社の最高位に位置する。歴史的には古事記・日本書紀に記述されている神話の世界で説明されている。現在、神宮は内宮・外宮の二宮からなっている。内宮は天照大御神の、外宮は豊受大御神の守り神をまつっている。神宮を歴史的にみると、一説には西暦三世紀年代の垂仁天皇の時代に伊勢神宮が創祀されたといわれる。このことは、日本書紀に記述されている。しかし、津田左右吉の古代歴史研究によって、古事記、日本書記の記述は歴史的事実とは異なるとされ、近年の歴史家の見解では天皇の権威確立は 6世紀以降と考えられている。近年の歴史家、直木孝次郎の見解では、伊勢神宮の成立は六世紀前後のころ、天武・持統朝に国の最高神社として確立されたと推定される。その後、信長・秀吉・家康などの武家政権により日本の鎮守として尊重され、日本全国で大神宮信仰が広まっていった。江戸時代には、「お陰参り」として庶民の間で流行し庶民がお金を積み立てて代表者が参詣する伊勢講も広まった。最近でも年間 800万人に及ぶ人が参拝に訪れ、日本有数の観光スポットとなっている。
 
県民分配所得は全国 20位
三重県の面積は 5774.5km2で全国 25位と、茨城県より小さく、愛媛県より大きい。人口は 180.1万人で全国 22位。熊本県より大きく、福島県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.1%、15〜64歳の生産年齢人口は 58.3%、65歳以上の老年人口は 29.6%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 5.6兆円で全国20位。一人当たり所得は 311.1万円であり、全国で広島県に次いで 15位となっている。産業別構成比をみると、第1次産業は 1.1%、第 2次産業は 43.1%、第 3次産業は 55.8%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は11.2兆円で全国第 9位、人口当たりは 614.3万円で全国第2位となっている。
 
ホテル・旅館の伸びは施設数・客室数とも平均を下回る
飲食店数は 14年で 8100店。内訳をみると、食堂・レストランが 676店で 8.3%、専門料理店が 2419店で 29.9%を占める。その中で多いのは日本料理店の 720店で 8.9%を占める。次いでその他の専門料理店が 707店の 8.7%と続いている。そのほか、すし店が 346店(4.3%)、そば・うどん店が 335店(4.1%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1069店(13.2%)、酒場・ビアホールは 1201店(14.8%)と多く、両者で 28.0%を占める。以上のほか喫茶店は 1579店(19.5%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 462店(5.7%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 874店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 1293軒、客室数は 3万 664室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲28.0%、客室数は全国の 8.9%に対して当県は▲ 10.8%の伸びで、ともに平均を下回っている。

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